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鳥類を飼育できない理由

こんばんは。 小学校に勤務する兄が父兄の方から「なんで鳥類を飼育できないの?」と質問を受けたそうなんです。 他の教師の方にそのような質問を受けた際は「鳥インフルエンザの関係で・・・」と答えるよう言われていたためその場は言われた通りにやり過ごしたそうなんですが、兄を含め他の教師の方も鳥インフルエンザがどのような影響を与えるから飼育を禁止しているという明確な理由を知らないらしいのです。 そこで質問なんですが、鳥類を飼育することと鳥インフルエンザの関連性(?)をご存じの方がいらっしゃいましたら教えていただけないしょうか? よろしくお願いいたします。

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noname#160718
noname#160718
回答No.3

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。  私の居住する都道府県も学校で鳥類を飼養することを禁じてはいません。ただ、学校の内規で鳥類の飼養をやめたり新たな飼養を避けたりしている事例はあります。またこの冬のように国内で鳥インフルエンザが発生している状況下では児童に鶏の世話をさせるのを中止したりしている例もあります(その場合は教職員のみで世話をしている)。  検査は家畜伝染病予防事業という都道府県の畜産主務課が実施している予算枠で実施することは可能だと思いますが、うちの県でもやってませんし、やった事例も聞きません。もちろん飼養鶏が死亡した際には必要に応じて検査を実施しています。  余談ですが、商業ベースの業者でも出荷時に鳥インフルエンザの検査は普通していません。  国内で発生している伝染病であればワクチネーションやサーベイランス(検査)はプログラムされているのですが、鳥インフルエンザは「国内には存在しない」のがノーマルの疾病ですから。  発生した際には必要な疫学追跡がもちろんされますが、常時プログラム化するメリットは薄いでしょう。  鶏→ヒトへの感染ですが、もちろんあり得ます。  ただし、どのくらい感染しやすいか、また感染した際のヒトへの病原性の強さ等は、そのウイルスの「株」によって異なります。「株」という表現が判りにくいかもしれませんが、要するに「発生」するたびに毎回違う、と考えていただいて差し支えないかと思います。  現在東南アジアで流行を根絶できず、ヒトへの感染例も多数報告されている「株」はヒトへの病原性も非常に強く、数十%以上の致死率という恐ろしいものですが、最近国内で発生した「株」にはヒトに感染しやすかったり病原性が強いものはありません。  数年前に国内で72年ぶりに発生した際には、京都の発生農場で防疫措置に従事した作業員数名が、作業後に抗体が陽転していたことが判明して報道もされました。  この時はプレ血清、すなわち作業従事前の血清が存在せず、従って「この防疫作業時に感染したとは断言できない」というような表現がされましたが、H5N1の抗体など他のどこで作る機会があるんだ、と考えると、まずこの作業で感染した可能性が高いと考えるのが普通でしょう。  ちなみにそのときの作業員はまったくの無症状でした。  というわけで、鶏を飼う→鶏が鳥インフルエンザに感染するリスクがある→鶏から児童に感染するリスクがある、というのもかなりクリティカルに小さなものなので、あまり神経質になる必要はないとは思います。  私の県では鳥類を飼養する学校には野鳥と接触しないような飼い方、児童や教職員が鶏と接触した後の手洗い等を指導しています。それで飼い続けている学校もあります。  ただ、文科省は学校で鶏を飼うな、とは言ってないのですが、各都道府県の教育委員会がどう言っているかは都道県によって微妙な温度差もあるでしょう。  また各々の学校がどう判断するか、ということもあるので、「うちの学校では鳥類を飼養しない」と決めている学校もたくさんあるとは思います。

その他の回答 (2)

  • papapa0427
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回答No.2

まず、鳥インフルエンザですが、まれに人に感染する事があるからです。人間は鳥インフルエンザの免疫を持っていませんので、感染した場合は重篤な症状や最悪死に至ります。 鳥同士は比較的簡単に感染します。鳥小屋などで鳥類を飼っていた場合、鳥小屋に野生の雀や鳩や烏などが餌を求めて集まります。そこで感染した鳥から鳥へインフルエンザが感染してしまいます。 よって鳥を飼育すると言う事は、鳥インフルエンザに感染する危険を伴うという事です。実際には検査をしてして陰性であれば問題はありませんが、しょっちゅう感染の検査を学校では出来ないでしょう。予算もありますし、商業でやっている業者は出荷時に鳥インフルの検査を行なっています。 どれも、可能性の問題であり、絶対に感染すると言うわけではないでしょうが、感染した場合を考えるとリスクが大きいのでしょう。

回答No.1

他県のことは良く分かりませんが,私が在住する長野県では, 鳥インフルエンザについて、家庭や学校で飼育されている鶏や小鳥が直ちに危険であるということはありません。 と長野保健福祉事務所が述べていて,飼育を禁止していません。 http://www.pref.nagano.jp/xeisei/nagaho/f-t-infu.htm 自治体によって対応が異なるか,過剰反応か,どちらかでしょう。

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