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日本語の使役被動形について
- 「~せられる」と「~される」どちらが一番よく使われていますか? 書かされる、書かせられる
- 税金を課せられる、これは使役被動形ですか? なぜ、「課させられる」ではないですか?
- 「人間は罪が科せられる」という言い方もありますね。この時は受け身ですね、こういう言い方はどんな時に使いますか?
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1. 「せられる」は私のところ(関西)ではあまり使われていません。自分にそうさせた相手の「~させてやるぞ!」という意志がはっきり感じられる場合にはそう言うのかもしれません。 「あいつ先公にちょっと文句言ったら罰として走らせられてたぞ」 でも自分の場合には言わないなあ。使役した方、被動の方の両方が他人の場合に使えると思います。それを横で見ているような場合です。 させられているのが自分である場合、どちらの言い方でも結果・現象としては同じなので、なら短い方がいい、というのが言語の原則だと思います。 2. 「課する」はもともと他動詞で、「誰それに何々をやらせる・出させる」という使役の意味を含んでいます。だから二重に「さす」という使役の助動詞をはさまないのです。 「課せ+られる」課せ…サ行変格活用の未然形。られる…助動詞 「課させられる」だと、AさんがBさんに対して、Cさんに罰金を払わせろと言った、というようなことになります。「AさんはBさんに、Cさんに対しての罰金を課させられた。Bさんの本意ではないのにだ。」 3. 意味としておかしいです。「罪」は悪いことをしたこと。これなら、悪いことをしなさい、と言われているようです。科せられるのは、刑罰とか罰金とか税金とかノルマとかです。 「~をした人間には、○○しなければならないという罰が科せられる」のように使います。
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- SPS700
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1。「~せられる」は使役被動形 「~される」は単なる被動形です。 「書く」には「書かす」と「書かせる]の二つの使役形があり、「書かされる]は前者の、「書かせられる]は後者の、いずれも使役被動形で、どちらも使います。個人的な好みですが、僕はそのため何か被害を被ったという感じを強調したい時には、長い方の「書かせられた]を使います。 2。「課す」は、形は使役ではありませんが、他動詞です。 課税の対象が主題になれば「○○会社が税金を課せられた」のように被動形だけで、十分です。「課させられる」とは言いません。 3.「人間は罪が科せられる」の「科す」もおなじです。形は使役ではありませんが、他動詞です。罪を科す対象が主題になれば「○○が罪を科せられた」のように被動形だけで、十分です。「人間が罪を科させられる」とは言いません。
お礼
問題は解決しました~回答ありがとうございます、参考になりました。
お礼
とても詳しい解釈ですね、ありがとうございました!