きっと私の結果(ANo.1)とANo.3さんの結果は同じなんでしょう(確認してませんけど(苦笑)).
> 質問内容はこの通りなのですが・・・ここから先が問題です。(-_-;)
「ここから先」というのは... ひょっとしてご質問の「R1,R2,R3を算出する計算式」っていうのは計算結果だけじゃなく,その導出過程も必要ということでしょうか.
ANo.1の導出過程は
まず,問題のΔ結線(ANo.1の図)を今回の添付図のY結線にΔ→Y変換します:
r1 = R2 R3/(R1+R2+R3),
r2 = R3 R1/(R1+R2+R3),
r3 = R2 R2/(R1+R2+R3).
そうすると,2端子間の抵抗値は次のように表されます:
R31 = r3 + r1,
R12 = r1 + r2,
R23 = r2 + r3.
これをr1,r2,r3について解くと,
r1 = (1/2)(R31+R12-R23),
r2 = (1/2)(R12+R23-R31),
r3 = (1/2)(R23+R31-R12).
Y→Δ変換で元に戻して
R1 = (r2r3+r3r1+r1r2)/r1,
R2 = (r2r3+r3r1+r1r2)/r2,
R3 = (r2r3+r3r1+r1r2)/r3.
これらの式の分子はすべて同じで,
r2r3+r3r1+r1r2
= (1/4)×
{ (R23^2-R31^2-R12^2+2R31R12)
+ (R23^2-R31^2-R12^2+2R31R12)
+ (R23^2-R31^2-R12^2+2R31R12) }
= (1/4){-R23^2-R31^2-R12^2+2(R23R31+R31R12+R12R23)}.
したがって,
R1
= (r2r3+r3r1+r1r2)/r1
= (1/4){-R23^2-R31^2-R12^2+2(R23R31+R31R12+R12R23)}/{(1/2)(R31+R12-R23)}
= (1/2){R23^2+R31^2+R12^2-2(R23R31+R31R12+R12R23)}/(R23-R31-R12).
R2,R3に対しても同様にしてANo.1の解が得られます.
検算します.
ANo.2の補足の場合,
R23 = 338.5Ω,R31 = 615.4Ω,R12 = 461.5Ω
に対して,
(1/2){R23^2+R31^2+R12^2-2(R23R31+R31R12+R12R23)}
= -295396.92
R23-R31-R12 = -738.4
∴R1 = 295396.92/738.4 = 400.05 [Ω].
R2, R3も同様です.
ただ,ANo.1のままだと,分母も分子もマイナスになってしまうので,次のように書き直しておいたほうがよいのでしょう:
R1 = {(R31R12+R12R23+R23R31)-(1/2)(R23^2+R31^2+R12^2)}/(R31+R12-R23),
R2 = {(R31R12+R12R23+R23R31)-(1/2)(R23^2+R31^2+R12^2)}/(R12+R23-R31),
R3 = {(R31R12+R12R23+R23R31)-(1/2)(R23^2+R31^2+R12^2)}/(R23+R31-R12).
相変わらずいかめしい式ですが,R1,R2,R3とも分子は共通で,なおかつ,R23,R31,R31の対称式になっています.
これで,原理的にはΔ結線の2端子間の抵抗R23,R31,R12をテスタかなんかで実測し,上の式で計算すればR1,R2,R3が得られるはず.
お礼
重ねてのご回答誠に有難うございました。
補足
Δ→Y変換は一番初めに閃いて、「電気の教科書を開いてみようかなー」と思っていたのですが、解に結びつける自信がありませんでした。 Δ→Y変換はこのような使い方をするのですね。 (T結線の場合は簡単に求まるので、何とかつなげられないかと悩んでいました) 丁寧なご回答有難うございました。