日本の代表的科学者はなぜ野口英世なのですか

質問

日本の有名な科学者というと、なぜ野口英世が挙げられるのですか。
もっと重要な日本人科学者がいると思うし、
人格的にも欠陥の多い人だったと言うし、
日本を代表する科学者とは言えないような気がするのですが。

回答No.6

drmuraberg

野口は「代表的」と言うよりは「ある時期名の知られた」科学者と言うべきでしょう。

赤痢菌を初めて分離したアメリカ医学研究の創始者サイモン・フレックスナーの
研究室の働き頭しらでした。数多くの病原微生物の分離や病原体の培養を発表した
野口は、当時彼の同僚に「最も偉大とは言えないまでも、野口はパスツールやコッホ
以来の微生物学における偉大な人物の一人として脚光を浴びるであろう。」と
言われました。
しかし、パスツールとコッホの名前が残ったのに、野口の名は残りませんでした。
残ったのは、近年問題となったデータねつ造や論文の多重投稿等に関連してでした。
野口の論文は当時の学会の大御所フレックスナーの七光りで無審査・無批判に受け入れられ、
後日無内容として忘れ去られたものです。
当時からの審査や追試や批判の欠陥が現在の科学界の捏造問題の基底にあるとの議論で
彼の名が出てきます。
（背信の科学者たち、Ｗ．ブロード、Ｎ．ウェイド、牧野賢治訳、Blue Backs）
野口の業績とは何だったのかを論じた他の本にも、この見方があります。

昔科学を指向した者として、野口の肖像がお札に使われると聞いたときは嫌な感じが
しました。努力家ではあるが上昇志向が強く、人間的にも評価が分かれ、業績の
殆ど無い人を国を代表するお札にですから当然です。
ただ後日、野口がアフリカ医療の先駆けと成ったとアフリカの医療関係者が評価している
のを聞き、ちょっと考えが変わりました。
アフリカの医療に尽くしたとされるアルバート・シュバイツァーが、彼の自己満足から
アフリカの医療の進歩を遅らせたと、現地の医療関係者が言っているのと好対照です。

野口が黄熱病の研究に力を注いだのは、そう言う自分の状況を打開する「起死回生」の
努力だったのかも知れません。
そう考えると、夢を追い続け、いつも目標には届かず非業の死を遂げた努力の人だったと
言えます。
ドイツ人に「この人誰」と聞かれて、９業績は説明せず（無いので）、上の様に答えたことが
有ります。ちなみに、ユーロ導入前のドイツマルクには、紙幣が数学者のガウスで、硬貨には
物理学者のプランクでした。このランクでしたら湯川をお札の顔とすべきでしたが。

回答No.5

ruehas

こんにちは。
他に湯川秀樹や山際勝三郎などいますが、このひとたちはみな「基礎科学」です。学者が一生を賭けてできることはせいぜいひとつです。
これに対しまして、野口英世は医学の分野で数々の実績を上げています。アフリカや東南アジアで伝染病を見付け、実際に多くのひとの命を助けました。それが評価されることに異論はありませんが、やはり目に見える部分がかなり多いと思います。

回答No.4

ppyiam

確かに野口英世は有名ですけど、「日本の科学者といえば？」という質問にみんながみんな野口英世と答えるわけではないでしょう。ほかの科学者もたくさん挙げられるはずです。

ただ、野口英世はその功績から確実に日本を代表する科学者の一人だと思います。また、日本の近代化が進む時代に世界的な活躍をした野口英世は日本史的に見ても重要人物であることに異論はないでしょう。夏目漱石に代わってお札になっているのがその証拠です。
ノーベル賞候補にもノミネートされていました。

回答No.3

oneone101

小学生向け「偉人伝」に取り上げられる人物１０傑、
という印象は高いが、「日本の代表的科学者」という
イメージはあまり聞いたことがない。

回答No.2

santana-3

日本人の好きな「志半ばでの殉職」があるからです。

天寿を全うした科学者より、「研究の為、世の為、人の為、に命を捧げた」人に感銘を覚えカリスマ化するからでしょう。

人物像など後から作られるので、その人の背景が重要なのです。

回答No.1

windwald

「日本の代表的科学者⇒野口英世」であるということを前提に質問されていますが、
この仮定は正しいのですか？

「日本の有名な科学者というと、野口英世が挙げられる」
これは間違いではないですが、
日本の有名な科学者の一人として野口英世の名が出てくるだけであって、
そのような科学者が彼しか居ないわけではないですね。

そして質問タイトルにある「日本の代表的科学者はなぜ野口英世」かですが、
これは冒頭の通りです。質問の前提となる条件が普遍の事実とは言えません。