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日韓併合についての本
日韓併合や満州、台湾などの日本の統治について、黄 文雄さんや崔 基鎬さんなどが外国人の立場から客観的に本を書いていらっしゃいますが、このような本で英訳されたものは無いのでしょうか? 日本が未だに酷いことをしたと信じている外国人の友人に読ませたいので、できれば日本人が書いたもので無い方が説得力があると思っています。どなたかお薦めの本がありましたらぜひ教えて下さい。 よろしくお願いいたします。
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- dd2008
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日本帝国の申し子 ――高敞の金一族と韓国資本主義の植民地起源1876-1945 カーター・J・エッカート 著 /小谷まさ代 訳 草思社 の原書である OFFSPRING OF EMPIRE はいかがでしょうか。 (http://kotani.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_5d7b.html) 本書の内容は(「韓国近代史家のご苦労が偲ばれる「日本帝国の申し子」からちょっと」:http://teda.iza.ne.jp/blog/entry/127255/)に詳しいのですが、日本語版の序文には 「より見識ある読者さえも、本書が日本の植民地支配を「美化」あるいは正当化しているように受け止める嫌いがあり、それには困惑させられています。・・・・・・・・韓国には、この本が日本の植民地支配の「弁明」であるという誤解が根強く残っています。・・・・」 と書かれており、決して”日本の統治=悪”という単純な記述をしておりません。 とはいえ、公平に書いてあるかといえば微妙な点もあります。 例えば、 「明治政府は当初から、西洋技術の習得に積局的に努め、・・・さらに重要だったのが国民全体の教育を重視したことだろう。・・・それに対し朝鮮総督府の関 心はもっぱら基礎教育のみを受けた労働力の確保にあった。朝鮮人労働者は、日本人工場長の指示通りに動くことができればそれで充分だったのである。・・・ 大学にいたってはさらに悲惨な状況だった。1925年、京城に帝国大学が設立されたが、工学部が設置されたのは38年になってからのことだった。韓相龍は 36年の朝鮮産業経済調査会で次のように述べている。総督府の朝鮮人官僚の中には知事や長官になったものはいるが、技術分野の教授になったものは一人もいな い。」 との記述があります。 エッカート氏は京城帝国大学は大阪帝国大学よりも先に設立されたことは評価しておりません。また、明治政府が新しい国家建設のため、法律を西洋から学んだ末に1889年に大日本帝国憲法を発布したり、慶応大学では「理財の學は百學問の上にあり」との信念(文豪ゲーテが「人間の精神が産んだ最高の発明の一つ」と称した複式簿記を『帳合之法』によって日本に紹介したのも福沢諭吉)により経済学を重視する傾向があったり、「早稲田の政経」というように政治学を看板にする大学もあったり、文豪魯迅が「中国人を救うのは医学による治療ではなく文学による精神の改造だ」と考えて医学から文学に転向した事実があるように、法学・経済学・政治学・文学は重要な学問であるにもかかわらず、エッカート氏は理工系の学問を至上のものと考えている節があります。 とはいえ、他に適当な本を知らないので、上記の本を紹介させていただきます。
お礼
この本の存在は知らなかったので、さっそく原書を探してみて読んでみたいと思います。ありがとうございました!