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方言のルーツ:くれる=やる
- 方言における「くれる=やる」の意味の反対性についての疑問
- 昔の方言のルーツである可能性が浮上しているが文献の証明は見つかっていない
- 質問者の出身地での使い方についても情報を求めている
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質問者が選んだベストアンサー
>くれる=やる、の方言のルーツ 辞書からの引用です。 古語辞典 「呉る(くる)」の補助動詞の用法に、 1 動作をしてもらう意を表す。 ~(て)もらう。 2 動作をしてやる意を表す。 ~(て)やる。 の両方の意味が記載されています。 広辞苑にも 「くれる」の項に 1 自分のために他人がその動作をし、それによって恩恵・利益を受ける意を表す。 2 他人に対して自分がその動作をしたやる意を表す。 と双方の意味が記載されています。 ですから、方言ではなくて、もともと両方の使い方があったように見受けられます。
その他の回答 (3)
- tjhiroko
- ベストアンサー率52% (2281/4352)
函館のものですが、この意味の「くれる」は方言だったんですか? goo の辞書の用法からすると方言でもないように思うのですが。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/64758/m0u/%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%82%8B/ 実はこの「くれる」は、30年ほど前の東京での学生時代に相手に伝わらなかったことがあって、私の苦手な語の一つなんです。当時、友達が手に持っているもの(何だったかは失念)を「私に頂戴!」の意味で「くれて!」と言ったら、???の顔をされましてね。 以来正しい使い方が分からず、函館以外の人にはなるべく使わないようにしています。 直接の回答ではなくてすみませんでした。
お礼
とても具体的な体験をお話しくださいましてありがとうございます。 私も函館の方に、くれたのさ、と言われて、??? だったことがあります。やはり、その場合はあげる、やる、の方を、こちらでは使うように思います。 どうもありがとうございました。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
「もらう」 文語「もらふ」←反対語→「やる・くれる」 文語「くる」 「くれる」 人に物を与える←反対語→「もらう」 人から物を受ける 「やる」 同等または目下に与える←反対語→「もらう」 文語「もらふ」 以上、引用は「反対語辞典」(東京堂出版)より。
お礼
レス、ありがとうございます。 くれる、やるの反対語がもらう、というのは驚きでした。 反対語辞典を見る、という発想がなかったので、とても勉強になりました。 ありがとうございます。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
僕は十代の時に長崎に数年いました。 第一の印象は「ここの使い方は「やりもらいが逆だ」という受け取り方でした。 長崎の「やれ」=標準語の「くれ」 長崎の「くるっけん」=標準語の「あげるから」「やるから」 第二の印象は「ここのつかいかたは「行き来が逆だ」ということでした。 長崎の「そけくっけん」=標準語の「そこへ行くから」 1。これはお互いに連動している現象ではないか、日本語の古い層には函館や長崎のように、相手の方に視点をおける組織があったのではないか。 2。柳田国男が『蝸牛考』で述べた「方言周圈論」のような分布があるのではないか、(柳田の論は中心が新しいと言う考えですが、アクセント型の分布のように中心が古い場合もあるので即断は出来ないでしょうが) と思いました。
お礼
レス、ありがとうございます。 どちらに視点を置くか、というご意見は新鮮でした。 また、函館の方からも具体的なレスをいただき、2、でご指摘されたような方言周圏論のような分布をイメージしたりしております。 とても勉強になりました。ありがとうございます。
お礼
辞書で調べる、という発想がなかったので、とても勉強になりました。 もともと、両方の使い方があった、という客観的な資料を教えてくださってありがとうございます。