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「Gesuntheit」のことで
先に「sneeze at」についておたずねした時にふと思ったんですが、 英語の世界で、くしゃみをした人に向かって、 「Gesuntheit ! 」とドイツ語で「お大事に」を言うような習慣は、 どの辺から来ているんでしょうか? 本来の英語で、たとえば「Take care !」と言ったりということはないんでしょうか? --
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こんばんは。朝日新聞社刊の「日本語相談(一)」という本に これに関して国語学者の大野晋さんがとてもためになる答えを書いています。 今は文庫本になって出ていますので、ご一読をお勧めします。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022640855/ref%3Dpd%5Fsim%5Fdp%5F5/250-8600902-9060234 以下はその要約です。 昔の人にとってはくしゃみとは不吉きわまりないことでした。 ユダヤの古代の書物にも、以前はくしゃみをした人はすぐ死んでしまったのが、 ヤコブの願いにより神がそれを変えられたとあります。 くしゃみを放った拍子に体から息(いき)が抜けてしまうと、 我々はそれこそ「生き」てはいかれないわけですから。 英語の「animal」も「anima(ラテン語で「息」)」をするものという意味なので、 その点で日本語の「生き物」と軌を一にしています。 ご質問の通りドイツ語で「Gesundheit!」とか「Gott helfe dir!(神よ助けたまえ)」、 また英語でも「God bless you!(神の祝福がありますように)」などと声をかけるのは くしゃみをした人に命の危機が及ばぬよう神に祈る習慣があったことを示しています。 日本でも古くからこのような考え方があったことは「徒然草」にも見えます。 子供がくしゃみをしたとき「くさめ、くさめ」とおまじないを唱えないと 死んでしまうのだ、という尼さんが出てきます。 ところで、現在おじさんがくしゃみをして「えーい、畜生!」などと言うのは なぜかというと、中世には「休息万命、急々如律令」 (クソクマンメイ、キュウキュウニョリツリョウ)と唱える言い伝えがあったことに由来します。 やがてこれでは長すぎると最初の部分だけを「クソ」と短縮して言うようになり、 それが今では「糞!」や「畜生!」に化けてしまったものだということです。
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- natsuki_tk
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英語の場合、"bless you"("God bless you")と言います。 由来は詳しくはわからないようです。 神話/病気/迷信などから来たんじゃないかと言われていますが。 たとえば、 ・病気にかかりませんように (昔ペストが流行したときのイギリス発祥説) ・悪魔に魂が奪われませんように (神話関係の説) などがあげられます。 "I think I'd rather give you a box of Kleenex" と発言された方がいて、 個人的には爆笑してしまいました(^^)
お礼
ありがとうございました。 "bless you"("God bless you")というのが普通なんですね。 Gesuntheit に関しては、 #1 でご報告させていただいたような次第です。 --
- hatsuhisa
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こちらの「世界のくしゃみ」のコーナーがとても詳しいです。 アメリカやドイツだけでなく、イギリス・フランスなどの話もあります。 くしゃみ以外にも色々あるのでお勧めです。
お礼
ありがとうございました。 どこでそんな風に覚えたのか思い出せないんですが、 主に「Gesuntheit」というのが使われるんだとやや思い込んでいまして、 言われてみれば、Bless you ! の方が普通なんでしょうね。 ただ、参考URL を拝見しますと、(ここは、なかなか面白いサイトですね) 「Gesuntheit」もそんなにレアケースでもないようで安心しました。 ドイツ系の人が多く使うのかとも思いますが、 普通の英和辞書にも載っていて間違いなく通じるんでしょうから、 時には意識的に使ってみてもいいのかなと改めて思ったりしてます。 --
- 7up
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どの辺からという由来は知りませんが、米国ではくしゃみをしたら、周囲から必ずGod bless you!といわれます。以前にそんな話がでてたように思いますが。
お礼
ありがとうございました。 #1 でご報告させていただいたような次第です。 --
お礼
ありがとうございました。 大変詳しいご説明、ご考察をいただいて敬服しました。 ご紹介いただいた本は、こんど読んでみようと思います。 --