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日露協商・満韓交換論、現実性はあったのでしょうか?

日露協商・満韓交換論現実性はあったのでしょうか? 当時のロシア皇帝の驕りはともかくとして、ロシアの国益として可能性はあったのでしょうか? 満州~旅順を支配下に収めれば、不凍港の確保は出来るように思えますが、そもそも不凍港のもつ意味はなんでしょうか? 極東の果てに港を持つのでは、貿易港としては意味が無いように思えます。 海軍拠点が欲しいのでしょうが、大陸国が領土沿いに植民地を獲得するのに、海軍がそこまで大事なのでしょうか?

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  • ベストアンサー
  • sudacyu
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回答No.1

 アメリカやロシアのような大陸国の物資輸送を考えてみてください。  アメリカがTPPを推し進めようとする背景には、アメリカ西海岸の工業地帯と東海岸の工業地帯との間で物資を大量輸送するよりも、日本や中国・韓国・オーストラリアとの間で、大型船による輸送を行った方が、コストが安くつくという現実があります。  ロシアの場合も、ヨーロッパから極東へと物資輸送する手段は、シベリア鉄道しかなく、広大なシベリアの人口が1000万人ほどしかない状況では、24時間・365日稼働できる良好な港湾をベースにして工業都市を作り、そこに人口を集中して経済開発の拠点とし、アメリカにおける西海岸のロサンゼルスのように、ロシア極東地域の核となる経済都市を作り、東シベリアの経済的「首都」を作った方が、ヨーロッパ地域だけを核として、ヨーロッパから遠い辺境シベリアの状態のまま開発するより、よほど効率的で将来性があります。    ロシア極東の唯一の不凍港、ウラジオストックは、良港ではあるものの、後背地が狭く、相当北に位置しているので、農業その他の生産力を集積する拠点としては、力不足と思われます。  その点、満州の農業・鉱業生産力をベースに、旅順・大連を工業都市化することは、容易で将来性があります。(現在、中国の領土として、そのように重点的に資本投下され、満州工業の中心地となっています。)

jkpawapuro
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。 ただロシア不凍港獲得の動きは西で頓挫して東、東で頓挫して西といった感じで起きています。 ただ地域の経済拠点といった単純な見方とも、ちょっと違うような気がします。

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