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束帯の冠の纓について。
束帯の冠の纓について。 「垂纓冠」「立纓冠」「巻纓冠」などがありますが、 あの「纓」自体はもともとどういう意味があるのでしょうか?
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- 川原 文月(@bungetsu)
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回答No.1
こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 日本の冠の直接の祖先は、養老律令の衣服令(いぶくりょう)に見える朝服の被り物「頭巾(ときん)」であるとされています。 頭巾は黒い絹で出来た袋状のものの前後に合計四本の紐をつけた被り物で、巾子(こじ)と呼ぶ黒漆塗りの桐でできた筒で髻を覆った後で頭を覆うものでした。 頭上で結ぶ前の紐を上緒(あげお)と後頭部で結ぶ後ろの紐を纓(えい)と呼んでいた。 この時点では巾子と本体は別のものであり、纓は本体を固定する紐にしか過ぎなかった。 のちに上緒は形骸化し纓は徐々に長くなっていき、纓もやがては飾りの一種となり、紐ではなく、幅広い垂れ下がるものへと変化していきました。 従って、本来の意味は頭の後ろの毛をまとめて縛った髻(もとどり)に巾子を結わえ付けるためでした。