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院政について教えてください。
院政について教えてください。 院政とは、上皇と天皇が政治を行うのですか? それとも、天皇の位を退いた上皇のみが政治を行うものですか?
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天皇は綸旨を出す権限を有しており、上皇または法皇は院宣を出す権限を有しているので、建前としては両者が政治を行なっているということになります。しかし、力関係は上皇が勝っているのが常ですから、天皇はその意にに反した綸旨を出すことは事実上不可能です。ですから、天皇は上皇が存命している限り傀儡にすぎないということになるでしょう。 では何故天皇は上皇になりたがるのかということになるのですが、綸旨を出すためには下級役人がこれを草起し、これが順に高官の検閲を経てやっと天皇が御名御璽を加えて発布ということになり、大変手間がかかり、高官によってこれが改変されたり、破棄されたりして思い通りの施策をなかなか実行できないのです。 ところが上皇は厖大な官僚組織を抱えているわけではないので、院宣は祐筆にこれを書かせ、署名捺印するだけで発行できますから大変小回りが効くのです。ですから、跡継ぎができると早々に退位して上皇になろうとするのです。