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モダニズム建築の特徴と意義
- モダニズム建築は、工業化社会を前提にして直線的な形態を持ち、科学的な回答を追求した建築様式です。
- モダニズム建築では、地方性や場所性、歴史性の問題を切り捨て、普遍的かつ純粋な存在として建築を捉えています。
- 「その回答」とは、モダニズム建築の理念を指し、科学的に正しい建築のあり方を導き出すことを指しています。
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1.「その回答」は何の回答でしょうか。後ろにも「科学的に出された回答」がありますが、その回答はいったい何に対して言ったのでしょうか。 : 『「建築の本来あるべき姿」は何か?』という問いに対する回答です。 それは、「科学的に理解できるもの」だと、モダニズムの建築家たちは考えた、ということでしょう。 2.「建物が実際に建てられるところの地方性や、場所性、歴史性の問題が切り捨てられ、基本的に、普遍的、抽象的、純粋性をもつべきものとしてとらえられ」の意味を具体的に説明していただけないでしょうか。 : たとえば、 「それぞれの地方の特色を出した建築」 「田舎の良さを残した建築」 「歴史的に保存しておきたい建築」 などだろうと思われます。 いずれも、モダニズムとしての現代的合理性は持ち合わせていないかもしれませんが、単に合理性という尺度だけでは測ることのできない持ち味がある。 ということではないかと思います。 このように、『現代的ではない建築』の良さにに気づかず、 建築というものを、(モダニズムの建築家たちは) 「普遍的、抽象的、純粋性」という観点からのみ、つまり、科学的合理性という狭い視野でしか捉えていなかった。 ということでしょう。 ◇ >後ろにも「科学的に出された回答」がありますが、その回答はいったい何に対して言ったのでしょうか。 →【後のほう】にも「科学的に出された回答」【という表現】がありますが、【その「回答」とは】いったい【何に対しての回答】でしょうか。 : a. この場合は、「後ろにも」より「後ろのほう」とするほうがスマートな印象を与えます。 b. 『「科学的に出された回答」自体』があるわけではないので、「~という表現」「~という記述」とする必要があります。 c. 原文のままでも意味は通じますが、添削例のようにするほうが自然な印象を与えるでしょう。
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- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
もし欧文から日本語への訳文だとしたら原文を見たほうがわかりやすいのかもしれません。 「地方性」で国内のことだけを念頭に置いていましたが、ヨーロッパのモダニズムと考えると国とか民族を超えた普遍性を考えていたとも言えましょう。 →インターナショナルスタイル http://www.amayahome.com/espoir/espoir_c1.html http://hogg.blog62.fc2.com/blog-entry-92.html
お礼
たびたびありがとうございます。日本の方が書かれたものです。大変参考になりました。何度も本当にありがとうございました。
- hakobulu
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#6の回答と補足を拝見しました。 >「普遍的」と「抽象的」はそれぞれ何にかかるのでしょうか。私はそれぞれ「普遍性」と「抽象性」という名詞の役割だと考えました。 >>「普遍的【な】、【且つ】抽象的【な】」のかかる名詞を知りたいと思います。 : #7で間違いを訂正させていただいたので、すでにご理解いただいていることと思いますが、念のため回答いたします。 この場合は、「もの」にかかることになります。 基本的に、 普遍的(な)もの、 抽象的(な)もの、 純粋性をもつべきもの としてとらえられ、そのような存在として追求されていったのである。 という構造です。 >私はそれぞれ「普遍性」と「抽象性」という名詞の役割だと考えました。 ;そのほうが、はるかにわかりやすい文章になっていたでしょうね。 形容詞として表現するか、名詞として表現するかで、微妙に意味は違ってきますが、著者の感覚次第なのでしょう。
お礼
たびたびありがとうございます。理解できるようになりました。何度もご親切に教えていただき本当にありがとうございました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#6です。 お約束の訂正です。(-_-;) ×「基本的に」は「もの」に掛かると考えます。 〇「基本的に」は「とらえられ」に掛かると考えます。
お礼
了解いたしました。お気になさらないでください。ありがとうございました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#4です。 少し補足させていただきます。 「基本的に、普遍的、抽象的、純粋性をもつべきものとしてとらえられ、そのような存在として追求されていったのである。」 という箇所に関して。 1. 「基本的に、普遍的【な】、【且つ】抽象的【な】、【さらに】純粋性をもつべきものとしてとらえられ、そのような存在として追求されていったのである。」 と解釈して良いでしょう。 「基本的に」は「もの」に掛かると考えます。 文法的にも問題は無いと思います。 2. モダニズム建築を推し進めていった建築家たちは、 【a.建築の本来あるべき姿は科学的に理解できるもの】と考えていました。 つまり、科学的なので、場所や時代(歴史)に左右されないのだから、普遍的ということでしょう。 且つ、【b.完結した形態をもたず】 つまり、抽象的であるとも考えていた。 さらに、【c.一つひとつの自立した単位の組み合わせとしてつくられ、】 つまり、純粋性をもつべきもの、とも捉えていたわけです。 このように、文脈からも、個別の意味するところを拾うことができます。 3. 他の視点から。 「普遍的、抽象的」が「純粋性」に掛かる場合は、 「普遍的、抽象的、純粋性をもつべきものとしてとらえられ」 ではなく、 「普遍的、抽象的純粋性をもつべきものとしてとらえられ」 のように表現する必要があります。
お礼
たびたびありがとうございます。「普遍的【な】、【且つ】抽象的【な】」のかかる名詞を知りたいと思います。教えていただけないでしょうか。
補足
>「基本的に、普遍的【な】、【且つ】抽象的【な】、【さらに】純粋性をもつべきものとしてとらえられ、そのような存在として追求されていったのである。」 と解釈して良いでしょう。 「普遍的」と「抽象的」はそれぞれ何にかかるのでしょうか。私はそれぞれ「普遍性」と「抽象性」という名詞の役割だと考えました。
- Postizos
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私は「普遍的、抽象的、」は純粋性にかかると解釈します。 というのは 1.モダニズムの建築という内容から文脈的に 2.「普遍的をもつべきもの」「抽象的をもつべきもの」では意味が通じないので、 ここは「普遍的純粋性、抽象的純粋性、を持つべきもの」と読むのが自然でしょう。 その前の「基本的に」は「もつべきもの」にかかります。 この「基本的に」は=「細かくみればそうとばかりは言えないけれど、論旨をはっきりさせるために話を単純化してみます」という意味の著者のまえおきです。 「普遍的、抽象的、純粋性」は単に「普遍性、抽象性、純粋性」の書き間違いかとも考えましたがどうも違うみたいです。 宗教、身分、土地の習俗、などから良いとされる「建築の姿」を「純粋」ではないものとして、それにしばられない普遍的な価値、抽象された美、を「純粋」とするべき、そういうものがあるのではないか、そういう理想主義を立ててみたわけでしょう。そういう意味での「純粋性」でしょう。 当時の社会的な理想主義と平行して発想されているのだと思います。 「普遍的純粋性」「抽象的純粋性」は「純粋な普遍性」「純粋な抽象性(抽象的形態のプロポーションの美しさ)」というふうに語順をひっくり返しても良いと思います。 なお引用文の筆者の論は、モダニズムが単なる科学技術的な機能主義とは違って「機能美」というやはり形態的なひとつのスタイルを理想として持っていた点について見逃しているように思います。 関連用語 ピューリスム 第一次大戦後,フランスの画家オーザンファンと建築家ル=コルビュジエによって提唱された芸術運動。感情的・装飾的要素を排し,簡潔平明,合理的・機能的な造形表現を目指し,デザイン・建築に大きな影響を与えた。純粋主義。〈広辞苑〉
お礼
再びありがとうございます。難しいですね。参考になりました。本当にありがとうございました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#1です。 >「普遍的、抽象的、純粋性」の意味も具体的に説明していただけないでしょうか。 :「モダニズム建築」というのは(全部ではないようですが)機能主義、合理主義に基づいたものである場合が多いようですね。 その意味で、「地方性や、場所性、歴史性」といった、【個別の特徴】をあまり重視しない傾向が強かったのでしょう。 極力、装飾を排除し直線を主体にした建築が多い、という記述もウィキにはあります。 次も、ウィキからの引用です。 『モダニズム建築の多くは装飾のない直線的構成を持つ立方体を特徴とし、俗に「豆腐のような」「白い箱」と形容される。機能的・合理的で、地域性や民族性を超えた普遍的なデザインとされた。』 このようなことから、 ・時代や地域を超越している、という意味で普遍的。 (極端に考えれば、たとえば、1800年代のアフリカでも2000年代のアラスカでも同じデザインなど) ・具体的な主張が殆んど無い、という意味で抽象的。 ・装飾をあまり重視しない、という意味で純粋性。 (機能的な四角い箱であればok、といった感じで、単純な図形の延長としてのデザイン) ということではないか、と思われます。 ◇ >>この場合は、「後ろにも」より「後ろのほう」とするほうがスマートな印象を与えます。 「スマートな印象」とはストレートで直接な印象の意味でしょうか。そうだとすれば、「のほう」をつけないほうがよりストレートな感じをするのではないでしょうか。 : 「スマートな印象」とはストレートで直接な印象、という意味とは違います。 直訳すると「賢い印象」となりますが、「適切な印象」とお考えただいて良いと思います。 「適切に表現できているので賢い」という意図になるでしょう。 >「のほう」をつけないほうがよりストレートな感じ【が】する :という点に関しては全くおっしゃるとおりです。 「後ろ」でも間違いとは言えないのですが、「すぐ後ろ」ではないので「後ろのほう(=後ろの方角=後ろの方向=後方)」のように、婉曲に表現するほうが適しているわけです。 「今日、スーパーは特売日で大混雑。レジでは、私の後ろに10人ぐらい並んでいた」 「今日、天気が良かったので公園の遊歩道を散歩した。ふと振り返ると、後ろのほうには、子供連れの夫婦や、若者たちなどが三々五々連れ立って歩いているのが見えた」 なども、自分の後ろの人たちとの距離感を元に使い分けていることになります。 「ほう」は、単なる婉曲の場合もありますが、この例のように、かなり違う意味になることもあります。
お礼
ふたたびありがとうございます。「普遍的、抽象的、純粋性」のそれぞれの具体的な意味はわかるようになりました。「スマートな印象」と「のほう」の使い方も理解できました。大変助かりました。本当にありがとうございました。
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
ひとつは日本語の問題もありますけれど、もうひとつは著者は建築史の文脈でどういう主張をしているのか(それは是か非か)という専門的なものも含んでいますね。このふたつは文を理解する上で切り離せないように思います。 1.「その回答」=「建築の本来あるべき姿」 ですね。 その土地の事情とか、伝統とか、習慣と別のところに「本来あるべき姿」が想定されているわけです。 2. 地方性: 場所性: 今のようにマスコミが全国に同じ情報を流して全ての地方がそれに影響されるということではなかったので、その土地の施主、大工は他の地方と違う美意識とか価値観をスタイルとして建築に盛り込んでいたわけです。 またその地方で入手しやすい材料によっても規定されてきます。 その地方の職人の伝統にも依拠します。 その土地によって気候がちがうのでそれによって形もそれに合ったものになって、違って来ます。土地の経済も違っています。住まいかたも違って来ます。 他の建物との調和があるので色なども決まってきます。 歴史性: 城下町で侍が多いとか、高貴な身分とか、支配的な宗教の建築スタイルの影響とか、まあそんなことでしょう。 それに対して 普遍的純粋性=それまでの階級や職業、地方のスタイルによらない、誰にとっても美しいものがあると措定する。あるべきと考える。 抽象的純粋性=伝統的装飾スタイルを使用しないで抽象形態(四角だとか丸とか直線とか)のプロポーションの美しさに頼る。 象徴的な意味のあるもの(例えば宗教的な約束事)に頼らないで形態や色彩や質感などを頼る。 〈普遍的・抽象的は両方とも純粋性にかかると読みました〉 モダニズム建築の例として写真がついているのならそれを読み込む事でも理解は助けられると思います。これは建築の形態や色や質感についての文章ですので、どういうものか観ないで読んでいてもわからなくて当然と思います。 http://www.google.co.jp/images?hl=ja&q=%E3%83%A2%E3%83%80%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0%E5%BB%BA%E7%AF%89&um=1&ie=UTF-8&source=og&sa=N&tab=wi&biw=1248&bih=887 モダニズムと機能主義はしばしば混同されるのでご注意ください。(著者は「科学」のところで少し混同しているように思います)
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。よくわかるようになりました。大変参考になりました。普遍的・抽象的は両方とも純粋性にかかるのですね。私は「普遍的、抽象的、純粋性」はそれぞれ独立したものだと考えました。まだすっきりしていないところがありますが、もう一度教えていただけないでしょうか。
補足
「純粋性」とはどういうものなのか、もう少し具体的に教えていただけないでしょうか。
- Mokuzo100nenn
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あわゆきさんの日本語の方が、例題の日本語よりも上等ですよ。 しかし、学習者としては、上等でない日本語も理解できなくてはならないですね。 1.建築に対しては個別の要求事項が有り、その要求事項を満たす建築物が設計されますので、回答とは「建築要求を満たす具体的な建築設計図、またはその設計図で建設された建物自体」になります。 2.地方性とありますが、これは地方色としたほうが良い日本語になります。場所性ということばもこの文書であれば立地条件としたほうが良い日本語とおもいます。例文は「○○性」という造語を濫用する粗悪な日本語ですね。 「建物が実際に建てられるところの地方色や、立地条件、歴史性の問題が切り捨てられ、基本的に、普遍的、抽象的、純粋性を持つべきものとしてとらえられ」の意味は「建築文化としての建築様式や個別の立地条件などよりも、工学的、力学的に合理性の高い設計が良い設計とされ」と換言できるでしょう。 「ある地方では昔から地元産出の土で瓦をつくって、その瓦を屋根に使うのが伝統だったが、最近の大量生産型住宅では全国どこでもステンレスの鉄板で屋根を葺く(ふく)様になった」このような具体的な現象・傾向を記述しているものです。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。理解できるようになりました。まだよくわからない言葉がありますが、もう少し教えていただけないでしょうか。
補足
「普遍的、抽象的、純粋性」の意味も具体的に説明していただけないでしょうか。
お礼
追加質問です。 >この場合は、「後ろにも」より「後ろのほう」とするほうがスマートな印象を与えます。 「スマートな印象」とはストレートで直接な印象の意味でしょうか。そうだとすれば、「のほう」をつけないほうがよりストレートな感じをするのではないでしょうか。 __________________________________ ご親切に教えていただきありがとうございます。だいぶわかるようになりました。大変参考になりました。まだすっきりしていないところがありますが、もう一度教えていただけないでしょうか。
補足
「普遍的、抽象的、純粋性」の意味も具体的に説明していただけないでしょうか。