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cos末端とは何ですか?DNAの端っこで、他の部分よりもペラペラで脆い
cos末端とは何ですか?DNAの端っこで、他の部分よりもペラペラで脆いというのは分かるのですが、どういうものか曖昧です。簡潔な回答をよろしくお願いします!!
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DNA一般の端っこというわけではなくて、lambdaファージDNAの末端のことではないですか。cos末端は十数塩基の5'突出末端で、両端は相補となっています。 ファージ粒子から精製するlambda DNAは約50 kbの線状ですが、大腸菌の中で複製されるときは両端のcos末端同士が対合、ライゲーションされて環状化します。この環状lambda DNAはローリングサーキュラー型の複製を行い、lambda DNAが直鎖状に多数つながった多量体(コンカテマー)を生じます。ちょうど輪転機が新聞を印刷するときのように、環状の鋳型から一本につながった多数のコピーができるように。 コンカテマーはファージ粒子にパッケージされていき、ちょうど1コピー分(約50 kb)が被殻に入ったときに、両端にあたるcos配列が、その配列を特異的に認識する酵素で切断され、上記のような十数塩基の5'突出末端を生じます。 lambda DNAの両末端はかなり長い付着末端となっているので、室温程度で安定な水素結合を起こします。このためlambda DNAの制限酵素消化物を電気泳動すると、両末端に位置するDNA断片同士がcos末端同士の水素結合でつながったものが観察されます。これを避けるために、泳動前に温和に(60℃程度)加熱してやって、水素結合を解離させておく必要があります。
その他の回答 (1)
cos末端はファージのパッケージングに使います。 λターミアーゼがcos末端を認識してλファージ内にDNAをパッケージングします。
お礼
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません(・ω・;) 早速の回答ありがとうございました! 簡潔で分かりやすかったです♪
お礼
回答ありがとうございました! 実験中に出てきた用語が多く出てきて説明されており、求めていた回答を得られました♪