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「『その節』と『その折』の違いは何か」と
「『その節』と『その折』の違いは何か」と 友達の留学生に聞かれました。 辞書で調べるとどちらも同じ意味のようなのですが、 何か使い分けの決まりはありますか? ご存知の方がいらっしゃいましたらご回答よろしくお願いします。
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Yahoo辞書を見たら、用例は同じでした。 その‐せつ【其の節】 その時。その折。「―はありがとうございました」 その‐おり【其の折】 その時。その節(せつ)。「―はお世話になりました」 ただ「節」と「折」とを比べてみた場合、「折」には機会、チャンス、頃合い、タイミングなどの意味があります。 「節」にもなくはないですが、薄いように思います。 例:「折りを見て伺います」「帰郷した折りに旧友に会う 」 ですから、「その節、その折」でも、機会、チャンスの意味が強い場合は、「その折」がよいように思います。 例:「来月上京しますが、その折には是非お会いしですね。」 「節」でも悪くはないですが、「折」の方がピッタリするように思います。 ということで、チャンスやタイミングの意味を強く出したい場合は、過去未来にかかわらず「その折」の方がいいかなと思います。 別の言葉で意味用法が全く同じということはないと思います。それぞれの言葉の存在意義があるはずです。
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- kine-ore
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「をり(節/折)其場ニ當ル時、タビ、時。」(大槻文彦「言海」) 時節(をり)と同じ音であることから、「折」を以て日本では時節・機会・場合の意味も表すようになったとされています。 したがって、連体詞「その」に付く名詞「おり」としては基本的に同じ形態であり、話し手にとって聞き手と共有した近い過去の時点を指すでしょう。"on that occation" これが「その節」という形になると、漢語読みで改まった調子が高まり、一方副詞的にも用いられて慣用化もし、主に書簡や挨拶文にも用いられているのでしょう。 その結果、「その折 on that occation」の他に、「その際 then」「いつかの機会に in that case」「今度また at that time」といった風にあいまいさが増した「朧化(ろうか)」が進み、その分意味が多様化しています。 一方、「折」の方は、代名詞と付くよりは、「折も折」「折しも」「折から」など名詞のままでの活用が多彩になっています。 したがって、挨拶語としては「その節」の方がずっと応用が利くでしょう。 ただし今日では、なまじ挨拶語として改まったニュアンスがこもっているだけに、会話レベルでは遠ざけられつつありましょう。「この前は…どうも」「また今度…でしたら、よろしく」など、平易な表現が普通で、「その節」「その折」はかなり文書語的に「死語」化しつつあるのかもしれません。
お礼
よくわかりました。詳しいご説明ありがとうございます。
- cxe28284
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「その節」「その折」は辞書によると同義語です。只慣用表現としては、 「その節」は過去のことに用いられる場合が多く、 その節はお世話になりました。その節は有難うございました。その節はごちそうさまでした。 「その折」は過去未来どちらも使えると思います。 その折はどうぞよろしくお願いします。 その折にはまたお目にかかりましょう。 その折にはぜひご一緒させてください。 これは個人の語感の問題で、異論があるかもしれません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 大辞林によると、「その節」は「未来のその折り」という意味もあり、用例では「来月上京しますので、その節はまたよろしく」とあります。 しかし私も「その節」は過去のことによく使うという感覚があります。
- gesui3
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同じです。類義語というよりは、同義語です。 難しい日本語を学ぶには、そういう些細な問題より もっと多くの課題がありますので、 お友達には他の課題に進むように勧めたほうが よいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。
お礼
なるほど!よくわかりました。どうもありがとうございます。 「別の言葉で意味用法が全く同じということはないと思います。それぞれの言葉の存在意義があるはずです」 このご意見、私も同感です。 ありがとうございました。