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NHKの「名将の采配」の「ハンニバル・歴史に残る包囲戦」を見て
NHKの「名将の采配」の「ハンニバル・歴史に残る包囲戦」を見て 包囲した場合の残兵員予測に興味をもちました。 ランチェスターの第一法則は、まともに正面衝突をして1対1で戦闘した場合に用いるという認識ですし、包囲されたことの心理的要素も考慮されていないようです。 このような白兵戦での包囲が行われた場合の残兵員を求める方程式などはありますか? ランチェスターの第一法則の応用で求めるのでしょうか?
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すいません、NHKは見ていません。 包囲戦となれば平原戦なので、一般的には強いて言えばランチェスターの第二法則を使うでしょうねえ。 包囲戦ではなく複数対複数の公式ですが。 包囲戦だと非包囲側が全軍働くことができないので、実際には第一法則の武器係数だけでなく、兵力稼動係数を織り込んで計算すれば、すっきりしたものが出ると思いますよ。 ただ、兵力の稼動係数なんて数値科が難しいんでねえ。経時的にかわりそうだし。 士気を公式に織り込むのはちょっと無茶でしょう。 そんな係数作っても、それこそ結果論でしか数値化できないし。
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- eroero1919
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番組を見ていないのですが、カンナエ(カンネー)の戦いでよろしいでしょうかね。 カンナエの戦いは世界史上でも稀に見る完璧な包囲殲滅戦です。かくも見事な戦いはかつてありませんでしたし、そしてもう永遠に見ることもないでしょう。 一般的に、包囲戦の場合は退路が残されているのが普通です。あの孫子の兵法でも「包囲するときは一方をわざと空けろ」と説いています。その理由は「人間は助かると思うとそちらのほうに行ってなんとか助かろうとするからだ」というものです。 しかしカンナエに関してはもう完全に退路を絶たれてしまいました。おそらく、ハンニバルも予想しなかったほど完璧に事態が推移してしまったのでしょうね。ローマ軍は大混乱に陥ったままただ虐殺されるという状態になりました。ですから、カンナエの戦いのケースは方程式に当てはまらない「例外の事態」なのです。法則は、例外を認めることで成り立ちます。 単純にいえば、火砲が発達していない時代においては「数の多いほうが勝つ」というのが法則です。質というのはあまり考慮に入れません。確かに質の良し悪しというのが戦いに影響していたのは事実ですが、だからといって兵数の差を覆すほどの影響は基本的にありません。 精強というイメージが強い古代ギリシャのスパルタ軍(300で有名ですね)ですが、確かに彼らは兵の数が同数であれば決して敗北することはなかったといわれていますが、レウクトラの戦いではエパミノンダスの斜行陣によって敗北を喫しています(ちなみにカンナエの戦いのハンニバルの作戦はこのエパミノンダスの戦術の応用といえます)。 カンナエの戦いにおいても、ローマ軍は当時欧州では最強の陸軍部隊でハンニバルが率いたカルタゴ軍は雑多な民族で構成された寄せ集め軍隊でした。 「寄せ集めを率いて最強の軍隊を完璧に殲滅した」のでハンニバルは西洋軍事史において絶賛されても足りないほど絶賛されているのです。 ちなみにハンニバルというと「おはようクラリス」でおなじみのレクター博士を思い出されるかもしれませんが、レクター博士のファーストネームがハンニバルなのはこのハンニバル・バルカが元ネタであることは間違いありません。「完璧で、逃れようもなく残忍」というイメージが西洋人にはハンニバルという存在にあるみたいですね。
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カンナエ(カンネー)の戦いです。 >一般的に、包囲戦の場合は退路が残されているのが普通です。あの孫子の兵法でも「包囲するときは一 >方をわざと空けろ」と説いています。その理由は「人間は助かると思うとそちらのほうに行ってなんと >か助かろうとするからだ」というものです。 ローマ人と中国人の国民性の違いですかね?。。。
お礼
第一法則、第二法則ともに兵員が多いほうが勝ってしまうので、疑問に思っていたんですが、 >包囲戦だと非包囲側が全軍働くことができない これで、やっとわかりました。 >兵力稼動係数を織り込んで計算すれば、すっきりしたものが出ると思いますよ。 兵力稼動係数?ですか、はじめて聞いたのでまず、自分になりに調べてみます。 わからないことがあれば再度、投稿します。