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有機エレクトロニクスとは、どんなものですか?
有機エレクトロニクスとは、どんなものですか? エレクトロニクス分野において、有機半導体、有機エレクトロニクスなど「有機」という単語を使った表現をよく目にするのですが、「有機・・・」というのは、いままでのものとどこがどう違うのか、教えていただけませんでしょうか。 インターネットなどで調べてはみるのですが、化学的な専門的な説明が多く、どうもいまいちはっきりした定義がわかりません。 素人にもわかりやすく説明していただけると助かります。 宜しくお願いします。
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「有機○○」とは「炭素化合物による○○」と同義です。 炭素化合物とは生体の構成物から始まり、石油や石炭などから合成されるものまで色々あります。一方、エレクトロニクスで使う化合物は、通常は金属などで炭素化合物ではありません。電気を通す(または電気によって性質の変わる)炭素化合物なんてのは、以前は存在しなかった(見つからなかった)んですね。 有機化合物の特徴は、新しい化合物を比較的容易に作り出すことが出来る点にあります。ですので逆に言えば有機エレクトロニクスの分野では、「驚くような性質をもつ化合物」が見つかる可能性があるんです。 と言う事で、有機エレクトロニクスとは、「有機化学の手法を使い、以前の方法では考えもつかなかった性質をもつエレクトロニクス部品を作る」と考えていいと思います。
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- FEX2053
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>これから、思いもよらない画期的な性能を示す有機化合物が現れて、 >エレクトロニクスの常識を根底から覆すようなことも起こりえる はい、その通りです・・・と言い切りたいところですが(苦笑) 今のところ「有機ELディスプレイ」とそれの関連部品(有機照明機器など) が突出してまして、他にある程度話が進んでいるのは、「有機太陽光電池」 「電子ペーパー」程度ですね。まだまだ「入口」でしかない技術なんですよ、 有機エレクトロニクスって・・・。
お礼
本格的に研究が始まってまだ10年そこらなんですよね。 これからの研究に期待しましょう。 ありがとうございました。
- FEX2053
- ベストアンサー率37% (7991/21371)
はい、じゃあ具体例。結構聞くと思う「有機ELディスプレイ」。 元々、電圧をかけると発光する物質を利用したディスプレイを作りたかったのですが、従来の硫化亜鉛などの無機物を発光体に使う方法だと、カラー化が出来ないとか消費電力が多いとかの問題があって、主流の方法にはならなかったんです。 そこで「有機エレクトロニクス」の登場。 ジアミン類、というとNH2----NH2かな(詳細は検索しても出てこなかった。企業秘密なのか?)とにかく、その手の「特殊な有機化合物」が電気を掛けると発光することが分かったので、そいつをガラス基板に蒸着し、低圧の電圧をかけて表示を行なう事が出来るようになったんですね。結果として「低消費電力できれいな表示が出来、バックライトも不要なのでパネルが極薄に出来るという「有機ELディスプレイ」が出来たんです。 同じように「有機化合物」には無限の可能性がある(なんたって化合物の数が多く、容易に新しい化合物が生成できる)ので、有機エレクトロニクスは最近注目の分野になっているんです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >同じように「有機化合物」には無限の可能性がある(なんたって化合物の数が多く、 >容易に新しい化合物が生成できる)ので、有機エレクトロニクスは最近注目の分野になっているんです。 ということはこれから、思いもよらない画期的な性能を示す有機化合物が現れて、エレクトロニクスの常識を根底から覆すようなことも起こりえる・・・・のでしょうか?
- Saturn5
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元来、有機物(C,O,Hを主成分とする共有結合による物質)には 電気が流れないとされてきました。それ∴、エレクトロニクスといえば 電気が流れる金属(銅、銀など)と、ゲルマニウム、ケイ素などの半導体に よる研究しかありませんでした。また、十数年前から酸化物による 高温超伝導の研究も盛んになりあmした。 しかし、白川英樹博士がポリアセチレンが電気を流す理論を解明し、 2000年にノーベル賞を取って以来、有機物によるエレクトロニクスが 盛んに研究されるようになりました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 エレクトロニクス分野にとって蚊帳の外の存在だった有機化合物が、白川博士の研究によって、 新たに登場してきたわけですね。 「有機・・・」という名称は、有機化合物を含んだ材料を使ったものということですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 一言で言うと、「有機化学により、全く新しい性質をもつ炭素化合物」と理解していいのでしょうか。 もう少し、素人にもわかる具体例などを教えていただけると助かります。