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安息香酸の溶解熱
学校にある文献を見ても載っていません。 もし知っておられる方は、よろしければ参考文献の 名前もお願いしますm(。。)m
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CUBIC-Bさん、こんにちは。 安息香酸の溶解熱について、検索してみました。 参考文献としては、 ☆基礎薬学 物理化学 桐野豊 編集 ☆薬学生の物理化学 第2版 馬場茂雄 監修 などがあるようです。 この実験では、安息香酸の、水に対する溶解熱を、温度を変えて測定し それより安息香酸の水に対する溶解熱を求めています。 溶媒1000gに溶ける物質の物質量をもって、溶解度とし、 これを分子溶解度Sとすると、 ファント・ホッフの式から R:気体定数、T:絶対温度とすると、 dLnS/dT=ΔH/RT^2 となるそうです。これを積分すると、 lnS=lnC-(ΔH/RT) さらに logS=logC=(ΔHΛ9.15T) となるようです。 これについては参考URLを見てください。 ファント・ホッフの式が分からなかったのですが 気体の状態方程式から導き出せるのでしょうか。 さて、実験は安息香酸1.5gを500mlの三角フラスコに入れて 沸点近くまで熱し、次に放冷して30℃まで下げ、25℃の恒温層につけ1時間振とう。 50mlピペットで溶液50mlをとり、100ml三角フラスコに入れます。 これを、フェノールフタレインを指示薬、0.1mol/l NaOH溶液で滴定します。 VB ml要したとすると、安息香酸50mlに含まれる物質量mは、 m=NBVB/1000 (mol) です。ただし、NB:0.1mol/l NaOHの正確なモル濃度 とします。 これより、mに安息香酸の分子量122をかければ、 50ml 飽和溶液に含まれる安息香酸のグラム数w=122m(g) が分かります。 50mlの飽和溶液の質量をWとすると、この中の溶媒W0は W0=W-w 水1000gに溶けている安息香酸の物質量から、分子溶解度は S=1000(m/W0)=1000(m/(W-w)) 単位(mol/1000g) 飽和溶液の比重はほぼ1なので、とみなし、 50ml飽和溶液=50gであるから、W,m,wを代入すればSを得ます。 同様に、25℃、35℃、45℃における分子溶解度Sを求めて 横軸に(1/T) 縦軸にlogS としてグラフを描くと、 ΔH=2.45×10^4(J/mol) という値が求まったそうです。 ただ、参考文献では、実験結果は ΔH=2.72×10^4 という数値になっており、この誤差は考察に書かれているとおりです。 大変難しい実験だと思います。 ご参考になればうれしいです。頑張ってください。
お礼
詳しい説明ありがとうございますm(_ _)m 頑張ってレポート書きます^^