抵当権の順位の譲渡について教えてください。

質問

抵当権の順位の譲渡について教えてください。

３０００万円相当の甲土地に

１番抵当権　抵当権者Ａ　債権額１０００万円
２番抵当権　抵当権者Ｂ　債権額２０００万円
３番抵当権　抵当権者Ｃ　債権額３０００万円
が設定されていた場合・・・
ＡがＣに抵当権の順位の譲渡をした場合
↓
Ａの債権額＋Ｃの債権額＝４０００万円の範囲で、Ｃが優先して弁財を受けられる。
とういうようなことがテキストに書いてあるのですが、同時にこういうこともテキストに書いてあります。
「ＡがＣに抵当権の順位を譲渡するには後順位抵当権者の承諾は不要。」

このＡがＣにした抵当権の順位の譲渡は、Ｂにとっては迷惑以外のなにものでもないような気がしてならないのですが・・・・。

Ｂが自己の２番抵当権を設定する時はきっとこう思って設定したのですよね？
↓
「３０００万円位で売れる物件に今は１番抵当権１０００万円だけがついている・・・。
私（Ｂ）の債権額２０００万円は、まず確実に担保されるだろう・・・。」

なのに、３番抵当権者Ｃが後から３０００万円の抵当権を設定して、そのＣに対してＡが抵当権の順位の譲渡をすることにより、Ｃが４０００万円を限度に自己の債権を優先して弁済を受けるとなると、Ｂは、まず２０００万は弁済を受けれると思っていたのに、結局１円も弁済を受けれなくなり、困ってしまうと思うのですが・・・。

私は抵当権の順位の譲渡に対して、どこかを思いっきり間違って覚えてしまっていると思うのですが、どこが間違っているか、指摘してくださると助かります。
どなたかよろしくお願いします。

回答No.3

glifonglifon · ベストアンサー

こんにちは。

抵当権の順位の譲渡を考えるときには、「配当額」を基準とします。
設定では、各抵当権者の配当額は
A…1000万
B…2000万
C…0
ですね。いわゆる「抵当権で担保された現実枠」です。この「枠」を、譲渡するわけなんです。
従って、ＡがＣに抵当権の順位を譲渡すると、その後の配当額は
A…0(Aの配当＋Cの配当の中から、Cが優先弁済を受けた残り)
B…2000万
C…1000万(Aの配当＋Cの配当の中から、Cが優先弁済を受けられる額)
となります。

よって、2番抵当権者の配当には影響がなく、したがって承諾が不要となります。

お礼

ご回答いただき、ありがとうございます。
ＡとＣの「抵当権で担保された現実枠」をプラスして、その枠内でＣがＡに優先して配当を受けるということなんですね。
テキストには「ＡとＣの被担保債権額をプラスする」と書いてあったので、どうも納得できなくて・・
おかげでスッキリしました。
助かりました。

回答No.2

buttonhole

「Ｂは、まず２０００万は弁済を受けれると思っていたのに、結局１円も弁済を受けれなくなり、困ってしまうと思うのですが・・・。」が間違っています。各抵当権者への配当(ここでは競売費用は考慮しないものとします。)は、Ａ0円、Ｂ2000万円、Ｃ1000万円になります。
　抵当権の順位の譲渡の効力は「相対効」なので、「Ａの債権額＋Ｃの債権額＝４０００万円の範囲で、Ｃが優先して弁財を受けられる。」というのは、ＣがＡに対して主張できるということであって、Ｂに対して主張できるという意味ではありません。

お礼

>抵当権の順位の譲渡の効力は「相対効」なので、「Ａの債権額＋Ｃの債権額＝４０００万円の範囲で、Ｃが優先して弁財を受けられる。」というのは、ＣがＡに対して主張できるということであって、Ｂに対して主張できるという意味ではありません。

ここを読んで、すごく安心できました。
抵当権の順位の譲渡の効力は「相対効」なんですね。
本当にたすかりました。ありがとうございます

回答No.1

ニャン 画太郎A（@31ZCXGLq）

競売とかで売り飛ばしたとして、
そのお金は、やっぱり、
２番目の人にまず充当して、
それでもあまりが出たら、その時点ではじめて、
３番目の人に余りがいくんじゃないかな。

だってそうじゃないとおかしいでしょう？

いくら明治時代の民法を制定した法学者が
キチガイぞろいだからといっても、そこまでアタマが
おかしくはないと思うんですよね、、、

お礼

やっぱりそうですよね・・・
ありがとうございます。