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「よろず足らわぬ事ぞなき」の「わ(は)」の品詞・用法・意味は?
「よろず足らわぬ事ぞなき」の「わ(は)」の品詞・用法・意味は? 長野県歌に「よろず足らわぬ事ぞなき」という歌詞があります。 小学生の頃から「何も足りないものは無い」という意味だとは聞いていますが 「足らぬ」じゃなくて「足らわぬ」なのは何故でしょうか? http://www.pref.nagano.jp/soumu/koho/kenka/kenka.htm
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奈良以前は「足る」という言葉だけで、「足らふ」という言葉はなかった。 その後、動詞「足る」+助動詞「ふ」という言い方が発生し、「足らふ」という一つの動詞になった。 そして現在「足らふ」は消滅し(文語として残っている)、「足る」は残っている。・・・ということでしょう。 >歌詞なので文字数を合わせた可能性も多少はあるかもしれませんね。 それ大正解だと思います。
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ちょっとややこしかったかな? 整理します。 1.「足らふ」という動詞は、存在しています。四段活用です。 県歌の「足らわ(は)」は、この動詞の未然形です。 意味は「足らぬ」とほとんど変わりませんが、「足らわぬ」の方が意味が強く重々しい感じがします。 これで、回答は済んでいるのですが、「足らふ」という動詞と「足る」という動詞の関係を調べました。 それを2.に書きました。 2.「足らふ」という動詞は、「足る」という動詞の未然形「たら」に上代の反復継続の助動詞「ふ」の付いたものです。 「足る」と「足らふ」という動詞を比べた場合、現代人の耳には「足らふ」の方が古めかしく、重々しく、大層な言い方に聞こえます。文語詩に似合います。 作詞家はこういうことで「足らふ」の方を採用したのでしょう。 しかし、言葉としては「足る」の方が古いということがわかりました。 以上です。 1番と2番の回答は矛盾しません。 「上代」は仰せの通りです。
補足
ご丁寧にありがとうございます。 奈良時代以前は、動詞「足る」+助動詞「ふ」 それ以降は、一つの動詞「足らふ」 という理解でよろしいでしょうか? 歌詞なので文字数を合わせた可能性も多少はあるかもしれませんね。
(1番ですが引き続き) 「足らふ」は、「足る」という動詞の未然形「たら」に上代の反復継続の助動詞「ふ」の付いたもの。 ・・・以上旺文社古語辞典より。
補足
回答ありがとうございます。 1番の回答とは矛盾するようですが、こちらが正しいということですか? 古典文法の用語がよくわからないのですが「上代」とは「奈良時代以前」という意味で合ってますか?
「足らふ」というハ行四段活用動詞の未然形です。足らはぬ⇒新仮名で足らわぬ 意味は「足る」とほぼ同じですが、これの方が意味が強く、重々しい感じがします。
補足
回答ありがとうございます。 そうしますと意味は「何も足りないものは無くやってきた」という感じでしょうか?
お礼
何度も丁寧かつわかりやすい回答ありがとうございました。