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(ハイカラソング)「学資はどうやら 紺絣」の意味は?
明治42年頃のハイカラソングに次の歌詞が出てきます(出典、キングレコード「よそではめったに聴けないはなし~日本開化はやり歌」)。 鞭声粛々 踏み破る 千山万岳の 書生さん 学資はどうやら 紺絣 肩で風切り 芋を買う これでも国では 若旦那 君ぼくしつけで 金がなきゃ 湯にもはいれぬ 垢旦那 「鞭声粛々 踏み破る 千山万岳の 書生さん 学資はどうやら 紺絣」。ここまでの意味が掴めません。何を意味していますか。「紺絣」が何かを語っているようですが……。 よろしくお願いします。
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「紺絣」は学生風情にしては上等な着物という意味です。 以下、簡単に歌の解釈です。 「鞭声粛々」云々は川中島の戦いを歌った頼山陽の漢詩です。 詩吟でも有名ですね。 「千山万岳」は旧制松本高校の寮歌に同じタイトルがありますが、 ここでは「山が連なる」→「意気軒昂」の意味でしょう。 ここまでは謳歌放吟の書生気質が歌われています。 通常、当時の書生さんの普段着はせいぜい厚手の木綿の紬(つむぎ) ですが、育ちの良さが災いし、仕送りの学資をわざわざ薄手で上等な 「紺絣」の着物に費やしてしまって、食費や風呂に入る金さえ 不自由しても外見だけは見栄を張っている姿が後半に歌われています。 現代のいわゆるDCブランド女学生も似たようなものでしょうか。
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制帽、紺絣、袴、高下駄が明治時代の学生(書生)の典型的な姿ですね。 学生の(貧乏だけど)意気軒昂たる様子を皮肉っているのだと思います。 「学資はどうやら(故郷から送られて)来ん(コン)」の意味で、紺絣(コンがすり)の「コン」と懸詞(掛詞)にしているのだと思います。
お礼
来ん(コン)と「紺絣(コンがすり)の「コン」と懸詞(掛詞)・・・これは、ほとんど絶対ですね。 やっと、この歌の諧謔加減が分かるようになりました。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。
お礼
お蔭様で、やっと意味が通るようになりました。 男女とも和装は(も?)さっぱり分かりません。困ったものです。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。