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なぜ日本はクリスマスやバレンタインデーに馴染んだのでしょうか?
- 日本はなぜクリスマスやバレンタインデーに馴染んだのか、その理由を探る
- 日本がクリスマスやバレンタインデーに馴染んだ背景には、商業の力や好奇心旺盛な民族性が関係しているかもしれない
- 世界的に見ても、異教が文化に馴染んだ例はあるのか、日本の事例と比較して考えてみる
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日本は多神教の国です。多神教の国では新しく入って来た文化や風俗に「聖」を感じれば、何でも受け入れるのです。 このようなことは他の多神教の国でも有り得るのですが、現代でのメージャーな国は大体1神教ですので、昔に話題をとります。 たとえば古代ローマ帝国です。最初はイタリア半島だけだったローマが周辺を征圧して次第にローマ帝国を築く時代になってくると、征服民族の中から有力者はローマ市民(ローマ国籍)を取得して、ローマに移住してくるようになりました。この頃の信仰はほぼどの民族でも多神教であり「自分のところの神様」がいるのが普通で、ローマには一族と神様をつれてやってくるのが普通でした。 そしてその新しい神様が人気のある神様だと、近隣の人々もその神様を敬うようになったのです。たとえば、新しい民族が商売上手でそれにあやかろうとその民族の神様にみんなが神頼みにいくようになることです。 さすがに現代日本では民族は流入してきませんが、情報はたくさん入ってきます。日本人は多神教でそのよな「ご利益」に躊躇がありませんので、特に戦後GHQが持ち込んだアメリカ文化への憧れと共に、たくさんのお祭りが入ってくるようになったのです。 クリスマスが日本に定着した起源については諸説あるようですが、1928年の新聞に「クリスマスは日本にしっかりと定着した・・」という文面がありますので、思ったよりも古く、戦時中一時中断したものの、戦後復活して現在に至っています。 またハロウィンについてはディズニーランドの影響が大きいと思います。私は30年ほど前、子供の頃にアメリカに住んだことがありハロウィンを体験しましたが、当時の日本ではハロウィンを知っている人のほうが少ない状態だったはずです。 バレンタインデーの日本への定着の歴史を見ると、上記に書いた「ご利益」というものの姿がおぼろげに見えてくると思います。 バレンタインデーが普及したのは一般的に言われている「チョコレート業界の陰謀」というより、中高生を中心とした女学生の「恋を恋する気持ち」が2/14を「女の子から告白してもいい日」と理由付けして、プレゼント(特にお菓子)を渡す風習が全国的に広まっものです。 このように商業的な立場の方が新しい風習を紹介し、それに「ご利益」を感じる層がそれを取り上げて一般化するという過程をとります。 江戸時代に流行した、伊勢参り、なども伊勢神宮の宣伝と女性の旅行熱という需要がマッチして、ブームになったものです。特に女性はなかなか自分の町から出ることが無く、関所も通れませんでしたから旅行にいくことがままならなかったのですが、伊勢参りだけは関所の許可もでたのです。 このように日本ではまず多神教でご利益があれば受け入れる下地が大いにあること、それを商業的に利用しようとする者と、ご利益(現世利益)を感じる社会層があれば、「聖」を感じるからお咎めなし、ということになってどんどん普及するのです。 他国ではあまりこういう例は無いようで、今イスラム国家でもクリスマスを祝う風習があるようですが、一応イエス・キリストがイスラム教での預言者に入っているため、祝うこと自体はお咎めがないのですが、サンタクロースのようなイスラム法に触れる内容(イスラムは偶像崇拝を禁止している)は取締りをうけるようです。 外国でもあこがれる文化や風俗を受容することはあるようですが、自国の今までの宗教道徳を超えて受容するにはハードルが高くなり、受け入れにくくなることも多いようです。 それに比べると、何でありな日本はやはり特殊な例なのだと思います。
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- debukuro
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日本は多種多様な民族の寄せ集めです 異教だのなんだと言っていたのではまとまりません だから異教徒の行事でも違和感を持つことなく受け入れてしまうのです ラマダンが受け入れられないのは宗教上の理由ではなくただ腹が減るのが厭なだけです ラマダンが楽しい行事ならそのときだけ日本総モスリムになると思います
お礼
日本も多種多様とも言えるのでしょうか。 切欠や歴史がなかなか見えませんね・・
- cznut9
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クリスマスは戦後アメリカによる 欧米化計画のひとつによるものです。 異教がなじんだ例は無数にありますよ。 そもそも宗教はひとつの国で生まれて異国へ 広がったものなのだから。 キリスト教だってはイスラエルで生まれたもので アメリカ産ではありません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 クリスマスはそうなのですね。 キリスト教には馴染みが無いのに、そこだけなのですね。 宗教の広がりは何となく頭では理解しているのですが キリスト教信者もいないのにクリスマスが当たり前のように 祝われている不自然 と言うのか。 ご回答、ありがとうございました。
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お礼
>クリスマス 第二次世界大戦が1939年開始となると1928年。11年前に そんな記事が出る程というのは、戦後の アメリカ統治だけの話とは言えなさそうですね。 日本が敗戦後アメリカ兵を歓迎したという話も もっと手前にそれなりの理由が有りそうな気も。 かなり奥が深いものだったのでしょうか。 >バレンタイン >女学生の「恋を恋する気持ち」が2/14を「女の子から >告白してもいい日」と理由付け こういう気持ち有ってこその受け入れなのでしょうね。 しかしそれを許容する社会有ってこそなのでしょうか。 商業関係者の思惑が実ったのはそういうものあって なのでしょうね。 >ハロウィン 私も小さい頃は馴染みがありませんでしたね。 聞き及びはするものの催しをする事すら殆ど。 しかし今は集団でイベントと楽しむのは一般化 しつつある様ですね。 これは進行系の馴染みなのでしょうか。 言われてみれば何か不思議な感じがしますね。 >このように商業的な立場の方が新しい風習を紹介し、 >それに「ご利益」を感じる層がそれを取り上げて >一般化するという過程をとります。 なるほどですね。 人が受け入れなければ馴染む事など有り得ないですよね。 意外と軽率な理屈付けで片付けられているけれど ふに落ちなかった事が、 かなり紐解けて来た気がします。 ありがとうございます。 >このように日本ではまず多神教でご利益があれば >受け入れる下地が大いにあること、それを商業的に >利用しようとする者と、ご利益(現世利益)を感じる >社会層があれば、「聖」を感じるからお咎めなし、 >ということになってどんどん普及するのです。 なるほど。 日本には生活に宗教儀式が細かく刻まれていない事も、 宗教の思想を詳しく知って異物に拒否反応する事を減らす 1つの要因だったりもするのでしょうか。 (ご高齢の方にはかなり信心深い方も居ますが。) >それに比べると、何でありな日本はやはり特殊な例 >なのだと思います。 外国の植民地ブームにさらされ、学べ追い付けと 動き続けた社会も後押しとなったのでしょうか。 国の存亡の危機と異文化の吸収と発展・・ 日本の歩んだ歴史あってこその バレンタイン・ハロウィン・クリスマスなのでしょうか。 何かまだまだ奥が深そうですね。 とても勉強になり、参考になりました。 ご回答、感謝致します。