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引き続きマイナス金利について
確認ということで伺いたいのですが、マイナス金利が生じた原因は日銀の過度なまでの量的緩和にあるのでしょうか? 次に、邦銀が円をドルに交換する際のお金の流れを教えていただけないでしょうか?
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日銀の量的緩和とマイナス金利の関係については、もう一つの方の質問の回答にも入れましたが、「超低金利にならないとマイナス金利にはならない」という意味に於いて、非常に密接な関係があると思います。 邦銀がドルを調達する際の金の流れは、以下の通りです。 1.調達時 邦銀は預金受け入れ等で調達してきた円を直物(約定の2営業日後の受渡)で、外銀からドルを買う。同時に、将来の特定の日(例えば3ヵ月後)に外銀にドルを返し、それで円を買い戻す約束をする。(=為替先物予約) 2.返済時 為替先物予約の実行をする。即ち、邦銀は、あらかじめ約束された為替レートで、外銀にドルを返し、円を外銀から返してもらう。 具体的に数字を置くと、直物の為替レートが$1=\100で、銀行間で貸し借りする際の金利がドルが3%、円が1%で、1年間の調達・運用だとすると、 (調達時) 邦銀は、1億円で外銀から1百万ドルを買う。(為替レート:$1=\100)つまり、1億円が邦銀⇒外銀、1百万ドルが外銀⇒邦銀と動く。 同時に、1年後に103万ドルで、101百万円を買う為替予約を行う。(為替レート:$1=\98.058) (返済時) 為替予約を実行する。(103万ドルが邦銀⇒外銀、101百万円が外銀⇒邦銀) この取引で、邦銀は円を外銀に預ける事で年1%(=1百万円)の利息を得る一方、ドルを外銀から借りた結果、年3%利息(=3万ドル)を支払うわけです。マイナス金利というのは、調達時に、例えば「103万ドルで99.99百万円の円しか買えない」予約しかできない、という事です。非常に乱暴に説明すればこんなところでしょうか。 尚、このような「円とドルをお互いに預けあう」取引の場合、相手方が期限前につぶれて預けた通貨を返してもらえなくなった場合でも、預けられた方の通貨と相殺できるので、一方的に貸すよりも信用リスクはかなり少なくなります。 邦銀の信用低下が、マイナス金利に与える影響は、 (1) 信用低下により、邦銀の通常の外貨の借り入れ(一方的なので貸し手のリスクは為替スワップよりも高い)が困難となる。(あるいは調達金利が上がる) (2) 邦銀は、預金の受け入れ等で大量に持っている円資金を上記の様なスワップでドル転する量を、これまで以上にふやそうとする。 (3) しかし、リスクの低いはずのスワップですら、受けてくれる外銀の枠には限りがある為、需要>供給となり『歪み』が大きくなる。 (4) 絶対金利レベルが低く、『歪み』がそれよりも大きくなると、外銀はマイナス金利で円資金が取れるようになる。 といった流れで起きていると思っています。 参考URLの最初の方からリンクしている「マイナス金利に関する思考実験」(pdfファイル)は、相当詳しく説明しています。専門用語が多く、私自身わからない部分もありますが、大意はご理解頂けると思います。
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質問を見落としていて、回答が遅れましたが・・・・・。 先の回答は、新聞から得た知識で深いことは判りませんが、マイナス金利の原因は、日銀と邦銀への信頼度の低下が原因の一つではないでしょうか。 邦銀が円をドルに交換する際のお金の流れについては判りません。