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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:イオンクロマトに使われるサプレッサーの原理)
イオンクロマトに使われるサプレッサーの原理
このQ&Aのポイント
- イオンクロマトにおいて、サプレッサーは溶離液の組成を変化させることで電気伝導度を低くする役割を果たす。
- サプレッサー方式では、溶離液に炭酸ナトリウム水溶液などを使用し、陰イオンを分離する際にはナトリウムイオンの存在により炭酸イオンを生成し、検出器の手前でナトリウムイオンを除去する。
- 一方、試料中の無機陰イオンが溶出する領域では、炭酸の解離平衡状態が対イオンであるH+を生成する方向にシフトし、このH+が溶液の電気伝導度を増大させる。
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バックグラウンドを下げるところの説明はそれでいいんですが,後半の説明はあんまりいただけないですね. 陰イオン X- が溶出してくるところは,溶離液の OH- に代わって X- が出てくるわけですよ. サプレッサは溶離液中の Na+ を H+ に置き換えるわけですが,X- がないところは電離度の低い H2CO3 になって伝導度が激減する,一方,X- のあるところでは HX の溶液ということになるわけです.すると,NaX のときより,HX の方が同じ濃度でも伝導度が高い (H+ の移動度が大きいから) ので,X- に起因する伝導度はむしろ高まり,検出感度が上がると. バックグラウンド低下と,X- の対イオンによる伝導性上昇の両方を巧妙に両立させているところが,サプレッサというアイディアの秀逸なところです. 参考までに,炭酸はそれでも電離するので,デガッサのようなものをさらに使って炭酸ガスとして抜いてしまうことでさらにバックグラウンドを下げる方法も開発されています.炭酸ガスを抜くだけので,脱酸素用のデガッサとちがって,真空ポンプを用いたりせずに,気体透過性チューブを濃アルカリ水溶液に通すという簡便な (その気になれば簡単に自作できる) 方法も報告されています.