色々ありますが…
ポイントとしては、「自分と反対の立場、異なる立場から物事を考えてみる」というのが第一歩でしょうか。社会は、政党や宗教団体とは異なり、多様な価値観や利害関係のある人達が混在しています。そうすると、
・あなたが正しいと思っていることが、間違っていると思う人はいくらでもいる
・あなたにとって利益のあることが、別の人にとっては不利益となる
・あなたが当たり前、と思っていることを、「なんで?」と思う人もいる
等々のことは、社会にはそれこそいくらでもあります。
例えば
・夫婦別姓
・在日外国人の参政権
・子ども手当
・地方空港の開設
全てそうでしょう?
あなたが、「夫婦は同姓が当たり前だ」と考えて、反対の意見に耳を傾けなければ、「どうしてそれを求めるのか」「背景には何があるのか」ということを考える機会を持つことはありませんよね。つまり、背景にある社会の問題点を発見することはできなくなるわけです。
また一般に、視野が狭い人というのは自分の考えに凝り固まり、その意見と同じ人の意見にしか耳を傾けません。同じ意見の書かれたWebを熱心に探す、同じ意見の書かれた本ばかりを読む、等々。で、「自分はこれだけ勉強しているんだ」とやり出すわけです。そして異なる(反対側の)意見は最初から否定の対象(つまりマイナスのバイアスがかかる)としか見ることができなくなります。
これは別に日本人だけではなく世界共通らしく、アメリカでこれを証明した社会調査の研究論文があるくらいです。ネット上の履歴と読書傾向をウェビングしていくと、見事に特定集団毎の島ができて、接点が無くなる。これって要するに「メタ認知」能力(自分を客観的に見る能力)が低いということで、それ自体研究の対象として面白いだろうなと思っているくらいです。閑話休題。
まずは「知る」こと。次に「自分の意見を持つこと」。そして「自分とは異なる意見を持つ人の言葉に素直に耳を傾けること」。これが広い視野で物事を捉える第一歩だと思いますよ。