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技術実証機『心神』
技術実証機『心神』 心神が来年度中に初飛行するようです。 しかし、この実験機の機体は不必要に小さ過ぎませんか? もう少し実用機の大きさに近い方が、技術実証の観点からも 適して居ると思うんです。 ウエポンベイの実験もレーダーや電子機器の実験も出来ますし、 実機を製造する時にも有利だと思います。 それに、近隣諸国の領空侵犯機がステルス化した場合の日本側の レーダー対応の為の実験でも、ロシアや中国の機体が大型ですから、 あんまり小さいのでは実際と違ってしまうのでは? ですから、実際に初飛行する時に登場する心神は、もう少し 大きくなって居ると言う事は無いんでしょうか?
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心神が小さいと言われますが、実はそんなに小さくないのです。 全長(約) F-22 = 18.92m F-35 = 15.41m ユーロファイター = 14.9m F/A-18E/F = 18.38m F-2 = 15.52m 心神(実大模型) = 14.17m この様に小型戦闘機程度の大きさはあります。 しかし、心神に搭載するエンジン(XF5-1)では 最低限の出力しか無く戦闘機として全然足りません。 将来ジェットエンジンを換装する事を考えれば必然的に もっと長くなるでしょう。 余談にエンジンについても少々・・・ 戦闘機のエンジンは小型で高出力な物が求められます。 最大推力 t(約)*基数 F-22 = 15t*2 F-35 = 18t*1 ユーロファイター = 9t*2 F/A-18E/F = 10t*2 F-2 = 13t*1 心神 = 5t*2 この用に心神に搭載されているエンジンはかなり能力不足です。 エンジンさえ確保されれば、さらに実用機に近い兵器・電子機器搭載を想定した機体が作られるでしょう。 この用にエンジン推力がカツカツなのでロシア製なみの20m並になる事はないと思われます。 ここからは私の憶測なのですが・・・ 現在、戦闘機に搭載できる最高レベルの国産エンジンは多分 心神に搭載されているものだと思います。 エンジンが外国と同程度になるには、この調子だと後15年くらいはかかるかと・・・ いつか純国産戦闘機を見る事が出来ると信じております。 長文失礼しました。
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- mk57pvls
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こんにちは > この実験機の機体は不必要に小さ過ぎませんか? > もう少し実用機の大きさに近い方が、技術実証の > 観点からも適して居ると思うんです。 んーと、いや 実証テーマ(高運動飛行制御システムの 研究試作)からすれば、これでも充分なのでしょう。 http://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/454/454058.pdf > ウエポンベイの実験もレーダーや電子機器の実験も > 出来ますし、実機を製造する時にも有利だと思います。 それは この次(次の次?)ですね。 航空機の開発フローは(おおざっぱに) 概念設計→基本設計-(*)→詳細設計-(*)→強度解析 →治工具設計→工程設計って段階経て、ようやく製造 に入りますんで(で、途中の*で、部品、コンポーネント あるいは全体の試作&テストがあります) > 実際に初飛行する時に登場する心神は、もう少し > 大きくなっていると言う事は無いんでしょうか? 多分全体的にスケールアップされると思います。 いくらなんでもこのままじゃあNon Weaponになってしま いますんで。(^^ゞ それよりも資料(上記のURL:MHI技法)中にこいつの 推力偏向機構の説明が載っているのですが「3枚の推力 偏向パドルを120°間隔で設置し」って書いてあって、 どうも三次元偏向っぽいんですよね~、(--;) Raptorですら確か二次元(ピッチ、つまり上下方向の) 偏向パドルだったと思うのですが・・・。 なんだか密かに凄いことやってるんですが TRDIってば。 まーたそのうち海の向こうから 「ねぇねぇ、Raptorのリニューアル一緒にやらない? そっちのFlight Controlのノウハウ教えてくれたら こっちもWeapon Controlのこと教えるからさ。大丈夫 だって、だって既に実績(F-2)あるじゃん!」 とか 悪魔のささやきが聞こえてきそう・・・。(^_^;)
お礼
うーん、悪魔の囁きにはもうコリゴリですね。 日本は掛けるべき予算をしっかりと搾り出して純国産で 勝負して欲しいと思います。 回答、有難う御座います。
- setoyuki
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実証機なのでかなり違ったものになるでしょうね。 ステルスの設計理念にもよりますが、小さいことは良いことです。 ステルスを主体に考えるのであれば究極の方法になると思います。 小さいことであらゆる角度からのレーダー断面積を極小化できます。(ステルスといっても方向によってはかなり反射するようです) 地対空ミサイルからのステルス対策には非常に有益かと。 小型だと構造強度、材質面などの選定や設計にとっても有利です。(これらがステルス性にも大きなプラスになります) さらに将来の戦闘機が無人化する可能性が高いことを考えると小型の機体は次世代の方向性を示すものかもしれません。 ただ、戦闘機開発スキルの少ない日本。大胆な将来発想ができるのか? 運用者側にとって: ご指摘の通り、ペイロードの問題や航続距離の問題など考慮する必要がありますね。 航空自衛隊の場合、(予算上やドクトリンなどの観点で)マルチロール性を求めるでしょうからどうしても大型化の方向へ向いそうな予感です。
お礼
回答、有難う御座います。 やはり、後々の発展余力を考えたら少しでも大きい方が 良いのですね。
お礼
詳しい回答を有難う御座います。 不勉強でF35が小さい事に驚きました。 ところで、IHIのインタビューで推力13トン程度の 戦闘機用エンジンならば、現在のエンジンのスケールアップ だけで問題なく製造可能だと言って居るのを聞きました。 開発期間も既存技術で充分なので5年程度で実用化可能だと 自信を持って居る感じです。 しかし、現実にはより高性能を目指して特殊な技術の開発を 行なっていますね。 防衛省の技術開発は不思議なほど公開されてしまうので誰でも 解ってしまう所が何か不安な程ですが・・・・・。 新世代ジェットエンジンの要素技術開発として、高圧部分の 新素材開発をしてます。 要するに世界一の性能の戦闘機用ジェットエンジンの高温高圧 部分は、温度が2500度にも成るので、それに耐えられる タービンを創りたいみたいですよ。 しかも、成功したみたいです。 こんなの国家機密にしておけば良いと思うんですが、予算を取る 切実な必要が有るのでしょう・・・・・。 しかい、これならF22クラスを超えるエンジンが開発可能な事は 間違い有りませんから、今後5年程度で凄い計画が公表されると 思いますよ! 楽しみにしていましょう。 心神の開発が終了した翌年あたりがタイミングですから楽しみです!