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プラスミド精製実験の結果について(SDS法)
- 大腸菌(pBR322)プラスミドを使ってアルカリSDS法を用いてプラスミド精製実験を行った結果、スーパーコイルとRNAが検出されました。
- 先生からは、この結果は良いと言われましたが、その理由は分かりません。
- また、溶液Iが上手く働かなかったことが、この結果に影響したと言われましたが、詳しい説明はありません。分かる方がいらっしゃいましたら、教えていただけると幸いです。
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この辺、あんまり気にしたことがないので 以下の説明も間違ってるかもしれませんが、 テキストなどを読み疑いつつ参考にしてください。 > アガロースゲル電気泳動の結果が普通だったら、 > オープンサーキュラー、リニアー、スーパーコイルと出てくるはずが > スーパーコイルとRNAしか出ませんでした。 > 先生はそれは、いいことだと言っていましたが、何故なのか分かりません。 プラスミドは二本鎖の環状構造なのはご存知ですね。 それはスーパーコイルの構造をとっているのが普通です。 これは、二重らせんが環を巻くとき捻れが生じるので、 その捻れの歪みを解消するために全体が別のらせんを 作るとエネルギー的に安定だったからだと思います。 じゃあオープンサーキュラーとリニアーはなぜ生じるか? リニアーは簡単で、二本鎖ともどこかでぶっちぎれたものです。 なので単なる直鎖になります。 オープンサーキュラーはスーパーコイルとリニアーの丁度中間で、 二本鎖のうち一本の鎖がどこかで切れるとオープンサーキュラーになります。 ちょうど二本のゴムをよじってよじってよじっていった後で、 一本だけ切断すると歪みが解消されるのと同じような感じです。 (この一本差の切断部分は「ニック」と呼ばれます。) じゃあ先生はなぜ「それは、いいことだ」と言ったのか。 もうおわかりの通り、得られたプラスミドには 切断された箇所もニックも存在しなかったからです。 綺麗なプラスミドが得られたので「いいことだ」とおっしゃったのでしょう。 > あとクラス全体がこのような結果になったことを、 > 溶液I(Tris, EDTA, RNase グルコース)が > 上手く働かなかったためと言っていたのですが、 > それだけの説明ではいまいち、理解しきれません。 プラスミドを精製するときは、RNAが不純物として混ざらないよう RNase(RNA分解酵素)で大腸菌内のRNAを分解します。 おそらくこのRNaseの効きが悪かったために クラス全員のプラスミドにRNAが混ざってきてしまったのでしょう。 おそらくそういうことを言ってるのではないかとおもいます。
お礼
回答ありがとうございます。 今までもやもやしていた霧が晴れました。 本当にありがとうございます。