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大英帝国の発展は保護主義貿易の賜物?
大英帝国の発展は保護主義貿易の賜物? 勝手なイメージなのですが、 産業革命前後のイギリスって、自由貿易で富をたくわえたイメージがありました。 最近、大英帝国発展の原動力は自由貿易ではなく、保護主義貿易だと聞いたのですが、 それは本当でしょうか。 よろしくお願いいたします。
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>>最近、大英帝国発展の原動力は自由貿易ではなく、保護主義貿易だと聞いたのですが ある意味ではそうでしょうね。 18世紀後半から19世紀にかけてのイギリスが自由貿易主義を取っていたかというとそうではないでしょう。 当時のイギリスはイギリス本国を中心に多数の植民地を取り込んだ経済圏を作っていましたが、 自国経済圏以外の国や地域には高関税をかけおり、かなり排他的な貿易政策をとってました。 また、自国経済圏の関税率も英本国の利益を重視して決定されており、実質的に植民地に貿易の自由を認めていません。 植民地には自国製品を低関税で輸入させる一方、他国製品には超高関税をかけけ自国経済圏から他国製品を排除しています。 こうして見ると当時のイギリスは本国の利益のために自国経済圏では「自由に」関税率を定めましたが、それ以外の部分については高関税でがんじがらめにして、植民地の貿易の自由を奪ったり、他国製品を排除しているのです。 そういう意味では19世紀末からアメリカが訴えた自由貿易とは全く異質です。 そもそもアメリカの主張した「自由貿易」は、イギリスなど先行する帝国主義国の経済的独占に対するアンチテーゼとも言えるので、イギリスが自由主義貿易であるとは言えないと思います。 イギリスがある程度自由に経済活動をしたとは思いますが、自由主義貿易をしていたとは思いませんね。 参考まで。
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- tadagenji
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産業革命前後は、経済が今のようにグローバルではなく一国内経済で運営していたので本国だけでは成長が制約される。 そこでマンパワーがマシンパワーに変わる産業革命が起こり、植民地=市場と資源を求めて大海洋時代になった。 保護主義貿易ではなく、一国経済のスケールを求めた結果、大英帝国となっていった。 自由貿易を推進したのは第一次大戦後のアメリカで現在もその延長線上にあり、国境が限りなく低くなっていく過程である。