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がん化と発生分化に類似性とは?

がん化と発生分化との類似性とはどのようなことなのでしょうか? 分子生物学でwntシグナルについて勉強していたのですが、 これに関して、がん化と発生分化に類似性があるとのことなのですが、 いったいどういう事なのでしょうか?

みんなの回答

  • jkpawapuro
  • ベストアンサー率26% (816/3045)
回答No.2

もともと細胞は未分化状態でどんどん分裂し(高い分裂能があり活発に増殖している)、やがて分化し各種細胞になり器官を形成していきますいきます。 また器官が損傷したら一部脱分化して増殖し、損傷した各種細胞を作り元に戻します。 (この再生能は器官・生物により程度が違う。) 癌細胞とは、分化の程度が低い状態、脱分化した状態の細胞が、必要に応じて分化することもせずに、ただ無秩序に増殖している状態です。 wntシグナルは増殖を抑制し分化を促す経路のひとつで、これが働かなくなると、分化せずただ無秩序に増殖する状態(癌)になります。 つまり癌化するとは、増殖抑制および分化に関わる経路が壊れることと言えます。

a_nagi
質問者

お礼

解答ありがとうございます。 いままで分化と増殖を一緒に考えていたんで理解が及ばなかったみたいです。これを参考に勉強させていただきます。

  • otx
  • ベストアンサー率44% (256/576)
回答No.1

詳しく話すと複雑になるので、簡単に書きます。 まず、細胞がガン化するというのはどういうことか、 簡単に言うと、細胞内の遺伝子制御が制御不可能な状態になってしまうことです。 そのため、細胞は異常な活動をしてしまいます。 さて、発生段階ではいろいろな細胞が様々な組織に分化していく仮定ですので、様々な遺伝子が活性化して働いています。 しかし、その遺伝子たちが既に分化してしまった細胞で、必要の無いときに働き始めると、それは異常な状態になってしまいます。 つまり、制御されていないガン化した細胞になることがあるということです。 >がん化と発生分化に類似性 ガン化と発生が同じようなものというより、 ガン化とは、本来、正常な細胞でも必要な遺伝子ではあるけども、 あるとき、遺伝子の発現するタイミング、活性化、不活性化などの制御がされなくなってしまったときに起こる細胞の変化のことです。 なので、ガン化と発生に同じ遺伝子が関与するというのは当たり前なのです。 よくあるのは、発生では細胞が増殖する必要がある その増殖に必要な遺伝子が、 成人の細胞で異常に活性化したため細胞が暴走して増殖するようになる がん化するという話です。 wntシグナルについては、初期発生において形態形成や細胞運動、細胞極性の決定などの重要な生命現象に関係していますが、 それが暴走するとガン化に関与するのだと思います。 どういう機序かは詳しくは知りません。すみません。

a_nagi
質問者

お礼

解答ありがとうございます。 がんがどのように発生していくかよく分かっていなかったもので、とっても参考になりました。

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