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ES細胞からの分化誘導成果の現状と完全個体への作成可能性
ES細胞は万能細胞とも言われ、どんな細胞、組織にも分化できる能力を有していると聞いておりますが、動物実験ではどの段階まで進んでいるのでしょうか。 また、ES細胞から各種細胞への分化誘導は出来るものの、1つの完全な個体を作成することは出来ないとも聞きましたが、それはどんな理由からなのでしょうか。分子生物学的な知見からも教えて頂けますでしょうか。
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- sonoyu
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ES細胞はまだ未知の部分が多く、発展途上の研究題材そしてツールだと思います。だからはっきりしたことは言えませんが、ES細胞は分化能を有してはいますが、それは勝手に分化するというものではないのです。だから個体にするためには、全種類の細胞への分化を誘導しなくてはならないわけです。さらに、別々に誘導できたとしても、相互作用があるので、同じに誘導できるかどうかという問題が残ります。ということで、個体をES細胞から作るのは難しいのでしょう。
以下のサイトが参考になります。 1.http://group.lin.go.jp/jsla/kaigai-tehc/af37-2.htm (胚性幹細胞を用いたマウスゲノムの操作マウスの胚性細胞,ES細胞ゲノム操作,展望,) 2.http://www.habi.ne.jp/yamamoto/kawano/pro2001.html ============================================ あらゆる臓器や組織に育つ可能性をもつ胚幹細胞(ES細胞)を、ヒトでつくりだしたと米国ウイスコンシン大学のグループが米科学誌「サイエンス」98年11月6日号に発表。 サイアス 4(2) 21 (1999) ============================================ ●成書 1.ジーンターゲティング/相沢慎一/羊土社/1995.1 2.胚性幹細胞(ES細胞)の作出と応用に関する基礎研究…/農林水産省農林水産技…/農林水産技術会議事務…/1996.1 ----------------------------------------- ご参考まで。