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簿記検定3級の問題解説と質問
- 簿記検定3級の問題でわからない点を質問します。冷暖房器具の売却と減価償却費の計算について教えてください。
- 私がわからない点は、期首の減価償却累計の期間や間接法と直接法の違いです。
- 誰にも質問できずに独学で勉強しているため、教えていただけると助かります。
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一連のご質問文を読むと、あなたの状況は 『仕訳の起こし方と問題の解き方は勉強中。でも、簿記(帳簿記帳)の仕組みと決まり事[これ等を「帳簿組織」と呼びます]は試験に出ないから教わっていない』 こんな感じに受取れます。 > 減価償却累計額は便宜上の項目だと思いますが、 「減価償却累計額」は、固定資産の減価償却を間接法で表示する時に必要な勘定科目名でもありますので、ご注意下さい。 > 今までの減価償却費(=減価償却累計額=勘定残高)と > 当期の減価償却費は分けて計算、記入すると決まっているのですか > (合計額は同じ)。 1個の独立した勘定科目であり、総勘定元帳の貸借に記入するルールは負債科目と同じ。 T勘定で表すと、次のような感じになります ------------ 取崩等 I 期首繰越 次期繰越 I 減価償却費 ・期首繰越(常に貸方)→前期の勘定残高 ・期中の借方 → 固定資産の除去又は売却による取り崩し額 ・期中の貸方 → 当期に計上した減価償却費 > もし、同問題で×4年5月31日に売却した場合は > 3年分の減価消却累計額 > 5ヶ月分の減価償却費 > で分けてそれぞれ分けて計算し記入する・・・。 元々の問題文の変形版と言う事ですね。 問題文には勘定の残高だとか、8桁精算表が表示されておらず、文章だけであれば、計算に関してはその通りですね。 『記入』が仕訳と言う意味であれば、その通りになりますが、帳簿記帳と言う意味であれば違います。上にT勘定を書きましたが、帳簿には既に3年間分の減価償却費が期首残高として記帳済みですから、このような問題に対する記帳は、貸方に「5か月分の減価償却費」、借方に「3年と5ヶ月分の減価償却費」を記入する事となります。このことで、貸借が一致しますよね。 > ちなみに、科目に書いていく順序はルールはありますか。 順番が間違った所で、テストの点数が減ったり、意味が判らなくなったりするわけではないので、私は余り拘っておりませんが・・・・ 仕訳とは、仕訳帳へ記載内容を簡易に表現している物です。そこで、仕訳帳への記入ルールを大まかに書くと、次のような緩いルールがあります。 1 当然な事ですが、借方に発生した科目を最初に書く。 2 B/Sに出てくる科目が先で、P/Lに出てくる科目が後 3 B/Sに出てくる科目や、P/Lに出てくる科目内での順序は、報告式でのB/SやP/Lの科目表示順番に従う。 2と3でいっているのは、こちらのサイトにある科目の順番と言う事です。 http://kanjokamoku.k-solution.info/ > 例」 > 減価償却費 0000 > 減価消却累計額 0000 > 未収金 0000 うぅ~ん。どこから突っ込もうか悩みますね。 簿記に関する質問では、借方発生と貸方発生のいずれなのかが判る様に書きましょう。これ、お約束事です。あと、私の最初の文章で「未収金」と書いていますが、「未収入金」でもok。 取りあえず、仕訳帳に書く時はこんな感じ。 減価償却累計額 減価償却費 未収金 仕訳を書けといわれたときには、色々な表現があるけれど 減価償却累計額 / 未収金 減価償却費 或いは 借方)減価償却累計額 貸方)未収金 減価償却費
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- srafp
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> 解説では期首の減価償却累計額が『×1年1月1日~×2年12月31日までの2年分』とあります。 > この期首とは×3年1月1日のことをさすのでしょうか。 結論から申せば、ご賢察の通りです。 『期首』とは会計期間の開始日ことであり、『期首の○○勘定の金額』とは、前期末に行なった決算整理後の勘定残高です。今回の問題文の会計期間は、問題文にある『×3年12月31日(決算日は年1回12月31日)』と言う記述から『X3年1月1日~X3年12月31日』。よって、期首はX3年1月1日であり、X2年12月31日までに行なった取引(仕訳)を反映した勘定残高となります。 その為、昨日書きましたように、『購入がX1年1月1日であることから、期首の減価償却累計額は2年間分』であると考えるのです。上の級に進むと、今度はこの事を理解していないと解けない間違い探し問題が出題されます。 当初のご質問文を利用した間違い探し問題の例を書きます。 ◎条件 ×3年12月31日(決算日は年1回12月31日)に行なう決算仕訳を起こしなさい。 ・冷暖房器具(取得日×1年1月1日、取得原価400,000円、残存価額:取得原価の10%、耐用年数6年)に対する減価償却費を計上。 減価償却の計算は定額法により、間接法を用いる事。冷暖房器具以外に減価償却を行なうべき固定資産は存在しない。 ・減価償却累計額の期首繰越額は110千円である。 ◎何がまちがっているのか? 毎期の減価償却費は60千円なので、X3年における減価償却累計額は60千円×2=120千円でなければおかしい。 これは、X1年かX2年に何か間違いがあったと言う事が判る。 どのような間違いかと言うと、次のどちらかが考えられる 1 減価償却額の計算を間違った 例えばX2年12月31日に50千円で仕訳を起こしていた 2 勘定科目を間違うか、転記ミスがあった ◎ではどうするのか? 実務では、「いつ」「誰が」「どのような間違いを犯した」を調査しますが、試験問題を解く場合には、特段の指示がない限り『減価償却額の計算を間違った』として解いて行きます。 ◎結論として、この例における仕訳は? [X3年分の減価償却] 減価償却費60千円/減価償却累計額60千円 [前年に対する修正] 前期損益修正損10千円/減価償却費累計額10千円 前期損益修正損 http://kanjokamoku.k-solution.info/2006/08/post_143.html
お礼
どうやら期首の減価償却累計額と当期の減価償却費が混ざっているようです。 減価償却累計額は便宜上の項目だと思いますが、 今までの減価償却費(=減価償却累計額=勘定残高)と 当期の減価償却費は分けて計算、記入すると決まっているのですか(合計額は同じ)。 もし、同問題で×4年5月31日に売却した場合は 3年分の減価消却累計額 5ヶ月分の減価償却費 で分けてそれぞれ分けて計算し記入する・・・。 ちなみに、科目に書いていく順序はルールはありますか。 例」 減価償却費 0000 減価消却累計額 0000 未収金 0000
- srafp
- ベストアンサー率56% (2185/3855)
> 減価償却の計算は定額法により、間接法で記帳している。 定額法の計算は「(取得価格-残存価格)÷耐用年数」ですよね。 すると、毎年の償却額は60千円 (400千円-40千円)÷6=360千円÷6=60千円/年 更に、固定資産取得が期首[×1年1月1日]でから、取得初年度の調整もない。 これが判れば、疑問1の解き方は解りますよね。 結論からいえば、この場合の『期首の減価償却累計』は2年分です。 何故言い切れるのか?『期首』と言う事は前期までに計上した減価償却費の累計だからです。 > 期末に売却しているので、当期の減価償却費を計上する←意味が分からない 期末までその固定資産を使用していたので、年間の償却額60千円を使っていた月数で割った分を「減価償却費/減価償却累計額」で計上するのが通常だからです。この行為をすることで、固定資産売却損(売却益)に計上する金額が減りますから、P/Lの見栄えもいいです。 > 間接法と直接法の区別が未だに理解できない。 > 直接法であらわすとどうなるのか。 「減価償却累計」勘定が発生せず、その代りに固定資産の計上科目で仕訳をいたします。 ◎x1年12月31日 [仕訳] 減価償却費60千円/固定資産60千円 [B/Sの表示] 固定資産 340千円 ◎x2年12月31日 [仕訳] 減価償却費60千円/固定資産60千円 [B/Sの表示] 固定資産 280千円 ◎x3年12月31日 [仕訳] 減価償却費 60千円/固定資産 60千円 未収金 200千円/固定資産220千円 固定資産売却損20千円
お礼
詳しく教えていただきありがとうございます。 しかしながら、まだなぜ2年か分かりません。 >固定資産取得が期首[×1年1月1日]でから、取得初年度の調整もない。 つまりsrafpさんは『×2年1月1日~×3年12月31日までの2年分』とおしゃっているのですか。 解説では期首の減価償却累計額が『×1年1月1日~×2年12月31日までの2年分』とあります。 この期首とは×3年1月1日のことをさすのでしょうか。 減価償却累計額と減価償却費の違いも分からなくなってきました。
お礼
ありがとうございます。 そうです、試験対策テキストを読んで独学で勉強しているので 根本的なところが抜けていると思います。 あと少しですっきりしそうなところまでいっていますが ずるずるいってしまいそうなのでいったん終了します。 本当に迅速に対応していただきありがとうございました。