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イギリスの経済発展
イギリスの産業革命は歴史上でも目を見張るものがあると思います。 しかし、レポートをイギリスについて書こうと文献を読むと19世後半から他国に追いつかれてしまっているとの記述を見つけました。 19世紀にはまだ他の国、アメリカなどに追いつかれていないように思えるのですが・・・・。 なぜ追いつかれたなどと言われているのでしょうか?
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英国やオランダははっきりいえば植民地政策重視の国なのです。 だから国内の工業力を強化するよりも外国の権益強化に人員を割かれました。 英国は1600年代には偉大なニュートンを輩出しており、 当時の学術水準は他国を1歩も2歩もリードしていたと思います。 そして忘れてはならないのが重商主義からの脱却、つまり資本主義の発達です。 これがないと産業構造が進化できないので産業革命はおこりません。 英国、オランダ、スウェーデンはいずれも早熟の金融立国です。 こうした素地の整った英国で産業革命がおこるのは必然だったといえるでしょう。 ただし、冒頭の理由で英国は工業よりも商業・金融で栄えていくことになります。 欧州の三巨頭といえば英仏独ですが、いずれも英国と同等の力を備えています。 フランスはフランス革命後より資本化が進み、猛烈に英国を追い上げます。 1850年頃には綿工業では英国は全く歯が立たなくなっています。 一方のドイツも国内を統一した後、猛然と国力の充実をはかります。 持たざる国であったドイツはその力をフルに工業近代化につぎ込みます。 イタリアその他でも同じような動きはありますが、仏独は群を抜いています。 更に20世紀前半にはアメリカと日本が工業力を伸長させてこれらに加わり、 ますます英国の工業力の地位は低下していきます。 19世紀後半には英国は工業力の凋落をさすがに自覚しており、 金融立国としてオランダと協調して第三世界の資源権益の覇権を目指します。 それは21世紀に入った現在も脈々として続いています。 ロイヤルダッチシェル、デビアス、リオティント・ジンクなどの企業群は聞いたことがあるでしょう。
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- oldyork
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19世紀後半というのがミソです 産業革命が起きたのはイギリスです では当然、「近くの国」が大きな影響を受けるはずですよね 産業革命はイギリスで始まり、まずはヨーロッパの諸国に波及していきます 当然、その中から産業革命による構造改革に成功した国が出てくるわけです (それがどの国なのかぐらいはレポートなのですから自分で調べて下さい) また、19世紀後半ともなれば件のアメリカは南北戦争も通り過ぎ、西部開拓に湧く時代です ゴールドラッシュの言葉にあるように急速な成長をしている時代です 要するにその文献では追いつかれたといっても並ばれたという意味ではなく、周辺国やアメリカの成長で相対的にイギリスの地位が低下したということを言いたいのでしょう というわけで、イギリスの産業革命ではなく、「第二次産業革命」と、アメリカの「西部開拓」を調べると少しは理解が深まることと思います
お礼
いわゆるワイルドウェストですね。 わかりました探してみます。 丁寧にご回答ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 イギリス自体が下がったというよりは周りの動きも要因なんですね。 参考にさせていただきます。