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弘法大師霊場とはいうけど、なぜ霊場なの?
霊場(れいじょう)とは、人間の魂が集まるとされる場所のことですよね。山岳信仰に基づくものとか、古戦場などの人がたくさん死んだ場所などが霊場になるとか。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%8A%E5%A0%B4 質問なのですが、弘法大師霊場とはなんなのでしょうか? 弘法大師と霊場がどう結びつくのかわかりません。 もともと霊場とされていた場所でかつ弘法大師とゆかりのある場所がそれなのか、弘法大師がなんらかの行為をした場所が霊場となったのか(だとしたらどういった行為だったのでしょうか?)、それとも他の理由によるものなのか、なんなんでしょう。
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霊場(霊地)とは、神仏や聖人・英雄などの事蹟とゆかりのある土地で、聖なる空間、禁忌とされる場所などのことです。 霊場とは「霊験所」、つまり霊験(不可思議な力)のある場所ということです。 もちろん、そのような場所は祖霊が集う場として古代の信仰を集めていたのが、後世に仏教や修験道など組織化された宗教集団の聖地へと変化することがあります。 民俗宗教と普遍宗教との融合でしょう 参考『仏教辞典』(岩波書店) 『国史大辞典』(吉川弘文館) 『仏教日本史辞典』(吉川弘文館) >もともと霊場とされていた場所でかつ弘法大師とゆかりのある場所がそれなのか、弘法大師がなんらかの行為をした場所が霊場となったのか。 それもさまざまなパターンがあります 史実で弘法大師が活躍した土地もあれば、地方の聖地が弘法大師信仰と結びついた例もあります。 そこには真言宗や仏教の教義というだけでは説明しきれない、日本の民間信仰や祖霊信仰などと密接に結びついています。 例えば高野山も弘法大師開基以前から、山岳信仰の聖地でありました。 比較的読みやすい参考文献を紹介しますので、ご興味あればご一読を。 仏教民俗学者の五来重先生の著作です 『四国遍路の寺(上・下巻)』(角川ソフィア文庫) 『高野聖』(角川選書) 『空海の足跡』(角川選書) なお、Wikpediaの記述は信用に値しない内容が多いので(宗教関連などはひどいものです)、キーワードの検索にとどめて、専門の辞典で調べる方がよろしいですよ
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- gungnir7
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弘法大師が開いた真言宗がそもそも密教であり、チャクラとかダキニとかの 霊能力の開発を重視した実践的な宗教でもあります。 こちらのページの冒頭にもさわりがありますが、 そういうのにあやかって後世の人が名前を転嫁していったのです。 http://www3.ocn.ne.jp/~isihoden/koubou/koubou.htm 平安初期までの仏教は呪術の影響を受けているので、 多かれ少なかれこういう側面を持ちます。 鎌倉前後から登場する民衆を救済する仏教とは趣が違ってきます。
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遅くなりましたが、ありがとうございます。
霊場とは、厳密にはお墓の事を言います。人間の魂が集まるところでなく、成仏できなくて、ウロチョロしてる墓場を言います。転じてお寺さんを指し、貴方が参考として出されたURLの、霊場の山岳信仰や古戦場などは付属品なんです。 ですから、弘法大師霊場と言いますのは参考URLに示された、弘法大師が、何らかの形で係わり合いのあるお寺さんを言います。 霊場と言いますと、なんとなく崇高な心地にされそうですが、正反対ですから読経をあげて精神統一を心がけ、邪気を祓うようにするのです。
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ありがとうございます。 大変参考になりました。