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HOMO/LUMOと価電子帯/伝導帯に関する論文
有機物のエレクトロニクスに出てくるHOMO、LUMOが 価電子帯、伝導帯の上端、下端になっていることを 紹介している英語の投稿論文はありますか? また、あればご紹介していただきたいです。 よろしくお願いします。
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たしかに一般的な学部生向けの半導体の教科書の場合、いきなり並進対称性を前提としてブロッホ型の固有状態を導く話にいってしまうので、分子軌道との関係がわかりにくいですね。例えば、シリコン基板というのは、10^23個程度の原子が含まれる超巨大分子です。でも、これを1分子だと捉えることはあまりしませんね。それは、これだけの巨大分子を水素原子の軌道を求める様なアプローチで考えても手に負えないためです。そのため、苦肉の策として、ボルン近似やら自由電子近似やら、周期境界条件なんかを山盛り導入して、やっと上記ブロッホ型の話になるんですがね。 このように、分子軌道の考え方から半導体の固有状態を導きだして行く過程をきちんと書いてある本として、ユー・カルドナの教科書があります。この本には、量子化学における結合性軌道/反結合性軌道と、価電子帯、伝導帯との関係も書かれていますので、お勧めします。 半導体の光物性についても詳しいので、電子系の修士であれば持っておいて損は無いでしょう。 http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%8A%E5%B0%8E%E4%BD%93%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BBY-%E3%83%A6%E3%83%BC/dp/4431708103 http://www.amazon.co.jp/Fundamentals-Semiconductors-Materials-Properties-Graduate/dp/3642007090/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=english-books&qid=1261442077&sr=8-1
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- rabbit_cat
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もし、自分でなんか論文なりを書いてて、参考文献としてひきたいということであれば、論文ではなくて、なんかの教科書を載せておくのがいいと思います。 あまりに当たり前な話なんで、投稿論文なんかでわざわざ言及することはないと思うし、もしあったとしてもその論文が言いだしっぺではないでしょうから引いても意味がないです。 というか、もし自分で論文を書いているのなら、 「HOMO、LUMOが価電子帯、伝導帯の上端、下端になっていること」 は参考文献なんかを引く必要はなくて、既知のこととしていきなり書いてしまってよいと思います。
補足
ご回答どうもありがとうございます。 補足として、私が探している理由を説明させていただきます。 私は物性系の工学部の大学4年生で、来年は院生になります。 現在所属している研究室は有機デバイスの研究室であるにも関わらず、HOMO、LUMOの説明はされませんでした。 また、学部の専門科目でもフロンティア軌道理論は出てきませんでした。 量子化学の講義で扱われたかもしれませんが、私は受講しておらず、確認できません。 また、量子化学は私の大学では4年次対象で、研究室配属後に受けることになります。 そこで、新しく配属される学生のために、ゼミ(論文紹介)でこの話題を扱いたいのです。 そのために、質問内容のような論文があると都合が良いです。 確かに当たり前の話です。しかし、HOMO、LUMOと荷電子帯、伝導帯の関係が冒頭で 軽く説明されて、そこから議論が展開されていくものはあるのではないかと思います。 私も現在捜索中ですが、もし知っている方がいらっしゃれば教えて頂けると 手間が省けて、とても助かりますので質問させていただきました。