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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:LUMOのエネルギーがマイナスとなった場合の意味は?)
LUMOのエネルギーがマイナスとなった場合の意味は?
このQ&Aのポイント
- LUMOのエネルギーがマイナスとなった場合、安定な軌道が存在する可能性があります。
- LUMOが電子親和力と符号を変えて等価と置き換えられるため、LUMOがマイナスでも問題ありません。
- しかし、LUMOがマイナスの場合でも理解には注意が必要です。
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クープマンズの定理によれば、LUMOが電子親和力と符号を変えて等価と置き換えられるので、LUMOがマイナスの分子は電子親和力がプラス、LUMOがプラスの分子は電子親和力がマイナスであることを意味します。しかし、参考URLにあるように、「電子親和力をLUMOのエネルギーから求めることはきわめて悪い近似である」ということがよく知られています。ですので、もう少し緩やかに、LUMOエネルギーが低い分子はアニオン(陰イオン)になり易く、LUMOエネルギーが高い分子はアニオンになりにくい、と定性的に表現することの方が多いです。 > LUMOがマイナスである場合、そこにも安定な軌道が存在する(HOMOになってもおかしくない?)ことになるのでしょうか? 中性の分子が一電子還元されてアニオンになったときに、その中性分子のLUMOに電子が一個入って、その軌道がアニオンのHOMOになることが予想される、という意味ならば、その通りです。 > 精度良い計算ができればLUMOはプラスの値になると考えてよいのでしょうか? いいえ。だめです。計算精度をあげるとLUMOエネルギーはマイナス方向にシフトすることの方が多いです。極端な例になりますが、 http://www.ecosci.jp/env/eh_calc03.html にLUMOエネルギーが異常に高い分子がいくつかありますけど、計算精度をあげるとこれらのLUMOエネルギーは間違いなく低くなるはずです(どれくらい低くなるかの確認はしていませんけど、プラス20eVを超えるLUMOエネルギーってありえないくらい高すぎます)。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 計算化学で得られた値で物性を議論するには、もっと勉強して定量的、定性的を含め、数値を生かす能力を高める必要があることを痛感しました。 大変参考になりました。ありがとうございました。