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CV測定 酸化波の消失から分かること
現在、分子内に2つの中心金属を含む錯体の論文を読んでいるのですが reveal ~ with no oxidation waves という記述があり、おそらく訳の方は「酸化波(下側の波?)の消失?により中心配位子の挙動を明らかにした。」 であり、実際、図を見てみると下側の波のピークが上側の波に比べてかなり小さなものとなっています。 この酸化波の消失から分かる中心配位子の挙動とはどういったものでしょうか? 一応今私が考えているのは、元々の錯体に対し電子を与えてゆき、還元体にはなるが、この状態から電子を取り除いていく?と錯体が崩れるといった感じでしょうか? また、錯体中に2つの金属を含むため、縦軸(Current/μA)の値は異なる2つのピークも観測されています。これから分かる事象についても併せてアドバイスの程よろしくお願い致します(m_ _m)
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noname#160321
回答No.1
>元々の錯体に対し電子を与えてゆき、還元体にはなるが、この状態から電子を取り除いていく?と錯体が崩れる そこまで複雑ではありません。 還元された分子が酸化できない形に変化してしまっただけです。 この際は錯体が壊れたのでしょう。 >縦軸(Current/μA)の値は異なる2つのピーク これは結構難しく、金属があるから還元されるというものではありません。例えばFe(II)phen3などは三つの同じ形で全て可逆な酸化ピークが並びますが、Fe(V)などは出来て居らず、[Fe(II)(phen^+・)3^]5+になるのです。 おっしゃるピークについても必ずしも金属のピークとは限らず、配位子のピークなのかも知れません。 CVは解釈がとても難しいのです。
お礼
ありがとうございます。とても参考になりました。