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錯体の用語について
錯体で、配位子でないほうの、金属にあたるものは学術用語としてなんというのでしょうか? 辞典などで探してみると、電子を受けるものとして「受容体」、とか「中心原子」という用語があるようですが、何か違うような気がします。 その他の言い方をご存知の方いらっしゃいましたらお教えください。
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広い意味での錯体=配位結合を含む化合物 の場合ですね。 たとえばアンモニウムイオンの4個目のH^+とか。(厳密には四つのHは等価ですが。) このような場合には電子対供与体(アンモニア)のほうも「配位子」とは表現しないことのほうが一般的かと思います。(間違いではありませんが。) 電子対は授受の方向が一義的なので表現に曖昧さがあり得ません。しかし、配位結合は(狭い意味での錯体の場合) ・金属が配位子に配位する ・配位子が金属に配位する 後者の方がより一般的ですが、「配位」の言葉の意味を考えると、前者のほうが妥当です。すなわち、両方の表現が存在します。 ましてや、有機分子同士のように広い意味での錯体ではどちらがどちらに配位してるのか、混乱の元になります。 あくまで「配位結合」の原理にしたがって「電子対供与体、受容体」という表現が妥当かと・・・
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- kb-nike
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金属錯体については、「中心金属」と普通に言っていますが、それが(どこかで権威づけられた)「学術用語」であるかどうかは知りません。
お礼
回答ありがとうございます。 inorganicchemistさんへのお礼でも書いたように、金属でない場合はどういうのでしょうか?
- inorganicchemist
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配位結合に注目すれば 「電子対受容体」 金属錯体であれば配位圏の中心にいる事が多いので「中心原子(イオン)、中心金属」 狭い意味での「錯体」は「金属錯体」なので 「金属(イオン)」 経験的には狭い意味での錯体であれば「金属」汎用的には「中心原子、中心金属」 いずれも違和感はありませんが。
お礼
回答ありがとうございます。 質問の仕方が悪くてすいませんでした。 何か違う気がするといったのは正確ではなくて、配位されるのが金属でなく、しかも配位子の中心にない場合はどういうのかを知りたかったのです。 何か他の言い方はないものでしょうか?
お礼
詳しい回答、ありがとうございます。 何かちゃんとした用語はないものかと考えていましたが、錯体というのは狭い意味での金属錯体をいう場合が多いのですね。 しかし広い意味の錯体もあるのだから、ちゃんと言葉を作っておいてほしいものです。 どうもありがとうございました。