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命題2
1任意の実数xに対し、自然数Nが存在してN>xとなる。 2自然数Nが存在して、任意の実数xに対しN>xとなる。 以前聞いたこの2つの命題の否定命題の真偽はどうなるのでしょうか? また 任意の実数xに対しN>xとなる自然数Nが存在する。 という命題は上の2つの意味とは違うのでしょうか?
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encollegeさん、こんにちは。 ある命題pの否定¬pは「pではない」ことを表します。 >1任意の実数xに対し、自然数Nが存在してN>xとなる。 この命題の否定は、 「任意の実数xに対し、N>xなる自然数Nが存在しない」 という命題になるでしょう。 これは、明らかにおかしいですね。 実数xは任意ですが、それに一番近い自然数N’が存在します。 今N'+1=NとなるNを取れば、この命題が成り立たないことが分かります。よって偽です。 >2自然数Nが存在して、任意の実数xに対しN>xとなる。 この命題の否定は、 「自然数Nが存在して」という部分を否定すればよいので 「任意の実数xに対し、N>xとなる自然数Nは存在しない」 となるでしょう。 これは正しいか?というと、充分大きな自然数Nをとっても、 それよりも大きな実数xは矢張り存在しますから、正しいことが分かります。 よって真ですね。 >任意の実数xに対しN>xとなる自然数Nが存在する。 という命題は上の2つの意味とは違うのでしょうか? これは、上の命題2と同値です。 「任意の実数xに対して、N>xとなるような」 というのは、形容詞と考えてください。 そのような形容詞を持つ「自然数Nが存在する」 というのが命題になっています。 命題2の「自然数Nが存在して・・・」というのは 「自然数Nが存在するんだけど、そのNというのは、次のような条件があるんだよ」 ということです。 つまり、先程の形容詞をもつような自然数Nがあるんだよ、という命題になります。 ・・・ちょっと、ややこしかったでしょうか。 ご参考になればよいのですが。
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- jmh
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1の否定は (∀x: 実数)(∃N: 自然数) N>x の否定だから、 (∃x: 実数)(∀N: 自然数) ¬(N>x) (∃x: 実数)(∀N: 自然数) N≦x つまり「ある実数xが存在して、任意の自然数Nに対して、N≦x」、「自然数全体は上に有界」とか「無限大実数が存在する」という感じの偽の主張ではないでしょうか。
- i536
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1は真なので、1の否定命題は偽です。 2は偽なので、2の否定命題は真です。 後半は、#1のjmhさんの優れた説明があります。 たぶん、カンマの打ち方で命題の真偽が変わる、 #1のような回答を希望されていたと思います。 以下は、カンマを打って、 『任意の実数xに対しN>xとなる自然数Nが存在する』を 『任意の実数xに対し、N>xとなる自然数Nが存在する』 とした場合の説明です。 まず、重文を分割して明確するために”そして”を挿入すると 『任意の実数xに対し、N>xとなる、そして自然数Nが存在する』となります。 次に”そして”は交換可能なので、 『任意の実数xに対し、自然数Nが存在する、そしてN>xとなる』となります。 最後に”存在する、そして”を同じ意味の”存在して”で置き換えると、 『任意の実数xに対し、自然数Nが存在してN>xとなる』となります。 これは1と同じです。 したがって真です。 質問の意味を勘違いしていたらすみません。
- jmh
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否定の真偽は、もとの逆です。 > 任意の実数xに対しN>xとなる自然数Nが存在する。 これは、いわゆる「美しい水車小屋の娘」と似ていると思います(美しいのは、水車小屋か娘か)。 “任意の実数xに対しN>x”となる自然数Nが存在する。 (∃N: 自然数)(∀x: 実数) x < N 任意の実数xに対し“N>xとなる自然数Nが存在する”が成り立つ。 (∀x: 実数)(∃N: 自然数) x < N どちらにも読める気がします。