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降下度と電離度 【化学】
下記の問題がよく分からないので解説していただきたいです… 血清の氷点降下度をa、非電解質のモル氷点降下度をbとする。このとき、電離度αの一塩基性酸の薬物の等張モル濃度を正しく表しているものはどれか。 答…a/b(1+α) そもそも降下度のみからモル濃度は分かるのでしょうか…? 勉強不足で申し訳ありませんm(__)m
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浸透圧や凝固点降下は「束一的性質」のひとつで,何が溶けているかに依存せず,溶けているものの「数」で決まります.陽イオンでも陰イオンでも中性分子でも,1個は1個なのです. 電離性の物質の場合,凝固点のデータから,電離によって生じたイオンと未電離で溶解している分子の「総数」がわかるわけです.弱酸HAを溶かしたとすれば,H+ と A- と HA の総数がわかるということ. 今,濃度cになるように一塩基酸 HA を計り取って水に溶かしたとします.実際には電離度αがあるので,A- はαcの濃度になり,HAは(1-α)cという濃度に,さらに,αが極端に小さくないのであれば,H+ もαcだけあるとしていいでしょう.この結果,この溶液は,凝固点降下に寄与する濃度としては,αc + (1-α)c + αc =(1+α)c だけあることになります. したがって,モル凝固点降下をbとすれば,この液の凝固点降下は(1+α)cb です. 一方,血清の凝固点降下はaで,凝固点降下量が同じであればそれは等張ということでもあるので,a=(1+α)cb となり,これをcについて解けば答が得られます.
お礼
ありがとうございました!! すんなり理解することができました! BA遅くなり、申し訳ないです;