こんにちわ。音大卒(楽理科)のものです。
もっと音楽を学びたいとは、とても素晴らしいことですね。
音楽はたしかに範囲が広いです。
音楽史に興味があるとのことですが、これはまだ漠然とした感じでおられますね。
音楽史を学びたければ、音楽史を一通りまとめた本を読むことをお勧めします。
お勧めの本は門馬直美さんの『西洋音楽史 概説』です。
これを読めば一通りの基礎知識はつくでしょう。
また音楽形式についてなら門馬直衛さんの『音楽形式』がいいと思います。
そういう本を読んで、いろいろな作品を聞いてから、自分が好きな作曲家を見つけ、その作曲家について具体的に何を考え、どんな時代を生き、どんな作品が生まれたかを調べていくとおもしろいです。
バロック時代、古典派時代、ロマン派時代(前期ロマン派or後期ロマン派のいずれか)、印象主義時代、前衛音楽時代、現代音楽(今現在)と大きく分かれます。
基本的にはまずはロマン派を勉強するといいです。
課題は「ベートーヴェンがどれだけ偉大だったか」「ベートーヴェンの存在の大きさとその意味」です。これが分かればロマン派のことが分かってきます。ロマン派はベートーヴェンの基盤の上に成っており、いわばベートーヴェンの土台の変奏といっていいでょう。
中心人物はリストです。リストを中心にシューマン、ショパン、ブラームスがあり、後期ロマン派ではシェーンベルク、スクリャービンです。印象派は言うまでもなくドビュッシー、ラヴェルです。
ベートーヴェンの遺産とは何か、その考えがどう受け継がれ、どう変わっていったか、一生をかけても調べられないくらい、そこには奥深いものがあります。
ピアノは一生、弾き続けて下さいね。
ピアノはやめたらもう終わりです。手がなまり弾けなくなります。
弾けなくなると、余計に弾きたくなくなり、終わってしまいます。何年も続けていたことが終わってしまうなんて悲しいです。
これは音大の私のピアノの教授が私に何度も言ってくれた言葉です。
「一生、ピアノを引き続けること、やめたら終わり、何年も築いてきたことがそこで終わり、だから一生、弾きなさい」
私はピアノを20年以上弾いていますが、なんどもやめようとしました。また、病気に悩まされ弾けなくなったときがあり、一時はグランドピアノを捨てようなどと考えたこともありましたが、教授の言葉が忘れられず、今でもピアノを大切にしていて、一生の宝物です。
私の研究分野はポーランド音楽です。
ショパンだけではなく、ポーランド音楽を過去から現在の音楽まで学んでいます。
このように範囲をしぼるのは、音楽史を一通り学んでからのほうがいいです。
イギリス音楽、アメリカ音楽、ロシア音楽、フランス音楽、ポーランド音楽、オペラ専門、合唱専門、音楽理論分析専門、音楽美学専門、民族音楽専門‥いろいろあります。
学ぶことがたくさんあって、これからの人生楽しみですね。
お互いに頑張りましょう。