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外国人の作文です。自然な日本語に添削していただけないでしょうか(「上司」)
日本語を勉強中の中国人です。日本語で文章を書く力をつけたいので、作文の練習をしています。次の文章を自然な日本語に添削していただけないでしょうか。 上司 彼、私の上司、先日糖尿病が検出され、いま入院検査中だ。 彼はベッドに横になって、目がちょっと腫れていた。私が入る時に、テレビの中の漫才を見ていた。手首に点滴の膏薬がまだ貼られていた。がらんとした病室の中は漫才師の興奮した声に満ちていたが、彼はちょっとしょんぼりしていた。検査の結果はよくなかった。検出された数値が高かったり低かったり、とても不安定だった。 それでも、彼は病室のベッドで仕事をし続けていた。私は彼のノートパソコンを取りに来たのだった。彼が昼間した仕事のデータを会社に持ち帰り、導出する。携帯電話は彼のベッドの隣の机に置かれ、電話が来たらすぐ出られるように。私はゆっくり休んでくださいと言ったが、彼の話では、いまとてもそうはできない。明日もまた一つの会議に出席しに行かなければならない。 帰りの道で、顔を見上げたら、半円形のお月様が見えた。寂しそうに感じたが、上司の健康を精一杯お祈りしていた。 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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こんばんは あまり深く考えずに添削させていただきました。 お返事するのは後日になると思いますが、ご不明な点がありましたら、いつものようにご質問ください。 「 上司 彼、私の上司、先日糖尿病が「発覚」し、いま「検査入院」中だ。 彼はベッドに横になって「いた。」目がちょっと腫れていた。 私が「入った時」、テレビ「で」漫才を見ていた。「まだ」手首に点滴の膏薬が貼られていた。がらんとした病室の中は、漫才師の興奮した声「が」満ちていたが、彼はちょっとしょんぼりしていた。検査の結果「が」よくなかった「らしい」。検出された数値が高かったり低かったり、とても不安定「な状態」だった「ようだ」。 それでも、彼は病室のベッドで仕事を「続けて」いた。私は彼のノートパソコンを取りに来たのだった。彼が昼間した仕事のデータを会社に持ち帰り、「取り出すのが目的であった」。携帯電話「が」彼のベッドの「横」の机「の上」に置かれ、電話が「かかって」来たらすぐ出られるように「していた」。私はゆっくり休んでくださいと言ったが、「彼は、いまとてもそうはできないと言った」。明日もまた一つの会議に「出席するために外出しないといけないそうだ」。 帰りの道で、「空」を見上げたら、半円形のお月様が見えた。「なぜか」寂しそうに感じた。「私は」上司の健康を精一杯お祈り「した」。 」
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- OKWave_com
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#2です。 こんにちは >辞書の中に次のような例文がありました。「この町は活力に満ちている。」「2人は希望に満ちた新生活をスタートさせた。」「~に満ちる」のような構造だと思いました。なぜ「が満ちる」なのでしょうか。 「満ちる」について辞書で確認してみたのですが、 「主に形のないものや、抽象的なもの(悪意、自信、希望等)によって、ある空間がいっぱいになる。」という説明でした。 従って、1mizuumiさんが記載されている通りというのが私の判断です。 前回の回答内容のこの部分に関しては、謹んで訂正させていただきます。 私は、どちらかというと、漫才師の興奮した声が病室をいっぱいにしているという感覚で捉えたため、「が」に訂正させていただいた次第です。 主語が漫才師の声でなく、病室の空間ということであれば納得できました。 あえて、軽く訂正させていただくなら、 「病室の中は漫才師の興奮した声に満ちていた」 から、「病室は漫才師の興奮した声に満ちていた」 でしょうか。(「病室の中」をある空間と捉えるならこれでも間違いではないと思いますが) >「横」と「隣」の違いは何でしょうか。 私の捉え方は、#6さんと同じです。 置き換えた言葉の違いだけです。(「脇」と「横」) ベッドの隣に置かれた病室の机ですので、本格的な机でなく、こぢんまりとした、付属物的な机をイメージしました。 最近はほぼ土日しか来れなくなってしまいましたので、回答が遅くなり申し訳ありません。
お礼
ご親切に回答していただきありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
- kentaulus
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1mizuumiさん、こんにちは。 1. >がらんとした病室<には>漫才師の興奮した声<が>満ちていたが、 *「は」はなぜ「には」と添削されたのでしょうか。 病室-物質的に<がらんとしている-虚空> しかし、テレビからは漫才師の興奮した声が 病室に<満ち溢れている-充満> 病室内には「虚空」と「充満」の相反する2つの現象が共存しています。 この2つの相反する現象を(ニュアンスとして)「は」より 「対比・誇張・強調する効果」が高い「には」に変更しました。 ここの「は」と「には」の意味は同じです。間違いではありません。 しかし、ニュアンス的には「には」は対比の効果が強く有ります。 私は「虚空」と「充満」の対比を強調するために「には」に変更しました。 *「~に満ちる」のような構造だと思いました。 なぜ「が満ちる」なのでしょうか。 意味は同じです。間違いではありません。^^ 「~に満ちる」- 慣用句的表現です。 愛情に満ちる 感動に満ちる 悲哀に満ちる 希望に満ちる など ご存知のように「が」には意味を強調する効果が有ります。 興奮した声に満ちる-普通 ノーマル 興奮した声が満ちる-強調 誇張 = 興奮した声が満ち溢れている ここも、私は強調のために「が」に変更しました。 2. >携帯電話は彼のベッドの<横>の机に置かれ<ていた。 「横」と「隣」の違いは何でしょうか。 日本語の意味は同じですが、ニュアンスが少し違います。 「隣」には、意識的・精神的な距離・空間が有ります。 例えば、隣町 お隣さん(近所) 隣人 のように 「少し離れた」のニュアンスが有ります。 病院の病室の多くには、1部屋に4人~8人の患者さんがいます。 病室が8人部屋の場合、机は8台有ります。 この8台の全ての机が、ニュアンス的に「隣の机」になります。 上司のいる病室の中には 「隣の机」「隣の机」「隣の机」「隣の机」 「隣の机」「隣の机」「上司のベッド」「隣の机(上司の机)」「隣の机」 この中の1台が「上司の机」になります。 「横の机」にはニュアンス的に意識的・精神的な距離・空間が短いです。 「隣の机」「隣の机」「隣の机」「隣の机」 「隣の机」「横の机」「上司のベッド」「横の机(上司の机)」「隣の机」 ただし、これは<関西・西日本の「隣」と「横」のニュアンスの差>ですので、 関東・東日本も同じか、違うかは私は正確には知りません。 私が間違っている可能性が0%ではないです。 3、 >[[導出する。]]に代わる最適な言葉が分かりません。 どのように表現したら伝わるでしょうか。 そうですね。 会社のパソコンにデーターを移動する。 会社のパソコンにデーターを移す(うつす)。 になると思いますが、 その後の行動を含めるのなら、 彼が昼間<に>した仕事のデータを会社に持ち帰り、 会社のパソコンで清書する。 会社のパソコンで図表・グラフを作成する。 会社のパソコンで印刷・プリントアウトする。 が良いと思います。 4. 「顔を見上げる」ですが、 背丈の低い子供が、背丈の高い<親の顔を見上げる。> ペットのウサギが、<私の顔を見上げる。> のように 、見ている対象が「顔」の場合に使うのが正しいです。 この文章では、見ている対象を「空」にして - 空を見上げる または、顔を空の方向へ上げて - 顔を空に上げる が正しいです。 帰り道、(私が)<空>を見上げたら、半円形のお月様が見えた。 帰り道、(私の)<顔>を(上方に・空に)上げたら、半円形のお月様が見えた。 <お月様の表情は>寂しそうに感じたが、 <私は>上司の健康を精一杯お祈りしていた。 が良いと思います。 どうでしょうか?
お礼
kentaulusさん、こんにちは。早速のお返事ありがとうございます。理解できたように思います。詳しく説明していただき、大変助かりました。本当にありがとうございました。
- lagazza
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なるべく原文を崩さない方向で添削します。 彼、私の上司、先日糖尿病が検出され、今入院中だ。 「彼」を表現したいのなら→私の上司の男性は 特に不必要であれば→私の上司は 先日糖尿病が検出され→検出は何かの「検」査で見い「出」されるものなので「発覚」の方が適切です。なので「先日糖尿病が発覚し、今入院検査中だ。」 彼はベッドに横になって→ベッドに、でも間違いではありませんが、ベッドで、とした方がこなれた感じがでます。 目がちょっと腫れていた。→あなたの主観から見ればそうですが、目が腫れていたのはあなたではない人なので「目をちょっと腫らしていた。」と書く方が適切です。更に言えば、ちょっと、は大変口語的な言い方なので、少し、の方がいいと思います。 私が入る時に→私が入ったときに なぜ過去形がいいかと言うと、作文を書いたあなたはすでにお見舞いを終えたあなただからです。 テレビの中の漫才→わざわざ中、と断らなくともテレビは画面を見るものなので、中の、は省略してください。 点滴の「まだ」に関しては ruehasさんのおっしゃるとおりです。 病室の中、の中も、あなたがすでに病室にいるので不必要です。 彼はちょっとしょんぼりしていた→ちょっともしょんぼりも口語的なので少し肩を落としていた、がこなれた表現かと思います。 検査の結果がよくなかった、というのは上司からの伝聞なので→検査の結果はよくなかったらしい、とした方がいいと思います。 検出された数値が高かったり低かったり、とても不安定だった、と伝えたのも上司なので→とても不安定だったと言っていた。でしょうか。 仕事をし続けていた→し続ける、は、続ける、の連続性をより強めた言い方なので、続ける、が適切です。 昼間した仕事の→昼間処理した仕事の、もしくは処理し終えた仕事の 口語を書き言葉に替えました。 ベッドの隣の机→ベッドの脇の机 ベッドがmainで机がsubなので。ベッドと机がイコールなら隣で構いません。 電話が来たらすぐ出られるように、と思って置いたのは上司で、あなたはそれを見ただけなので→なっていた、とつけくわえるのがいいでしょう。 彼の話ではいまとてもそうはできない→いま、は不要だと思います。この文も伝聞ですので、できそうになかった、です。 明日も~ならない→これも、行かなければならないらしい、の方が適切です。 上司の健康を精一杯お祈りしていた→祈った、もしくは自然発生的に意識せず祈っていたなら、祈っていた、とした方がいいと思います。お祈り、というと、神社参拝、ミサ、仏閣での祈願等を含有する言葉だからです。 わかりにくかったら遠慮なくおっしゃってください。
お礼
ご親切に回答していただきありがとうございます。いろいろ大変参考になりました。本当にありがとうございました。
- kentaulus
- ベストアンサー率60% (1064/1746)
1mizuumiさん、こんにちは。 いつも通りの個人的意見ですので参考程度にしてください。 上司 <彼は私の上司で>、先日糖尿病が<発見され>、いま入院検査中だ。 (or その男性は私の上司で、… or 私の上司は…) 彼はベッド<で>横に<寝ていた。しかも、>目がちょっと腫れていた。 私が<病室に>入ると、<彼は>テレビ<番組>の漫才を見ていた。 手首に<は>点滴の膏薬が貼られていた。<「まだ」は不要だと思います> がらんとした病室<には>漫才師の興奮した声<が>満ちていたが、 彼はちょっとしょんぼりしていた。 検査の結果はよくなかった<らしい>。 <血液検査の>数値が高かったり低かったり<して>、とても不安定だった<そうだ>。 それでも、彼は病室のベッドで仕事を<続けていた。> 私は彼のノートパソコンを<受け>取りに来たの<だ>。 彼が昼間<に>した仕事のデータを会社に持ち帰り、[[導出する。]] 携帯電話は彼のベッドの<横>の机に置かれ<ていた。> 電話が<かかって>来たらすぐ出られるように。 (or 携帯電話は彼のベッドの<横>の机に置かれ<ており、 電話が<かかって>来たらすぐ出られるように<している。>) 私はゆっくり休んでくださいと言ったが、 彼の話では、いまとてもそうはできない<そうだ>。 明日もまた<、>一つの会議に<出席しなければ>ならない。 <帰り道、空>を見上げたら、半円形のお月様が見えた。 寂しそうに感じたが、<私は>上司の健康を精一杯お祈りしていた。 ---------------------------------------------------------------- * 日本語の重大な間違いは無いようです。 * この文章の中では、「まだ」は不自然だと思い削除しました。 「まだ」の使用例 私が午前中に彼の病室に行ったとき、 点滴が終わり看護士さんが彼の手首に膏薬を貼っていた。 午後、再び彼の病室に行ったとき、彼の手首には<まだ>膏薬が貼られていた。 夫は大のビール好きだ。 私(妻)と子供が夕食を食べ終わり、子供と入浴し、洗濯を済ませても、 彼は<まだ>ビールを飲んでいるのだ。 午前と午後、昨夜と今朝、昨日と今日、Before & After のように、 時間差、事柄の前後の差が有る場合に<まだ>は使用できます。 * 「仕事を続ける」と「仕事をし続ける」は、 ニュアンスが少し違います。 「仕事を続ける」- 仕事をするが、食事、休憩、睡眠も適度に取る。 「仕事をし続ける」- 食事も休憩も睡眠もほとんど取らず、仕事を延々と続ける。 のように、「仕事をし続ける」は Hardwork のような意味です。 例 ここ(この)3日間、徹夜で仕事をし続けた。 * [[導出する。]]に代わる最適な言葉が分かりません。 例えば「プリント・アウトする」「印刷する」「清書する」 「表にあらわす」などが有りますが、 どれが良いかは1mizuumiさんが再考してください。 「導出する。」は間違いではありません。 しかし、ビジネスの分野での使用量は少ないと思います。 「導出」は数学、科学、化学、薬学などで多く使われているようです。 * 寂しそうに感じたが、 ここの「寂しそう」は「半円形のお月様が寂しそう」なのか、 それとも「私が上司の病状を心配して、私の心が「陰」の状態」なのか、 どちらなのか、少し不明確だと思います。
お礼
kentaulusさん、こんにちは。早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
補足
1. >がらんとした病室<には>漫才師の興奮した声<が>満ちていたが、 「は」はなぜ「には」と添削されたのでしょうか。また、辞書の中に次のような例文がありました。「この町は活力に満ちている。」「2人は希望に満ちた新生活をスタートさせた。」「~に満ちる」のような構造だと思いました。なぜ「が満ちる」なのでしょうか。 2. >携帯電話は彼のベッドの<横>の机に置かれ<ていた。> 「横」と「隣」の違いは何でしょうか。 3、 >[[導出する。]]に代わる最適な言葉が分かりません。 例えば「プリント・アウトする」「印刷する」「清書する」 「表にあらわす」などが有りますが、 どれが良いかは1mizuumiさんが再考してください。 「上司のノートパソコンを会社に持ち帰り、その中のデータを会社の中にあるもう一台のパソコンに入れる」ことです。どのように表現したら伝わるでしょうか。 4、 >ここの「寂しそう」は「半円形のお月様が寂しそう」なのか、 それとも「私が上司の病状を心配して、私の心が「陰」の状態」なのか、 どちらなのか、少し不明確だと思います。 「半円形のお月様が寂しそう」という意味を表したかったです。
どうも。 またお世話さまになります。 私案です。 上司 彼、私の上司、先日糖尿病が検出され、いま入院検査中だ。 私が入ったら彼はベッドに横になって、テレビの中の漫才を見ていた。目がちょっと腫れていた。手首に点滴の膏薬がまだ貼られていた。がらんとした病室の中は漫才師の興奮した声に満ちていたが、彼はちょっとしょんぼりしていた。検査の結果はよくなかった。検出された数値が高かったり低かったり、とても不安定なのだという。 それでも、彼はベッドの上で仕事をし続けていた。私は彼のノートパソコンのデータを取り出しに来たのだ。彼が昼間した仕事の結果を会社に持ち帰る。携帯電話はベッドの隣の机に置かれ、電話が来たらすぐ出られるようになっている。私はゆっくり休んでくださいと言って病室を出たのだが、彼の話では、今とてもそうはできない、明日もまた一つの会議に出席しなければならないし、と。 帰りの夜みち、顔を上げたら寂しそうな月が出ていた。私はその半月に向かって、上司の健康が戻るようにと精一杯祈った。 「(の中)の漫才」はあえて残しました。 「電話が来たら」はコールが鳴ったら とかでもいいかもしれません。これらは趣味の問題でしょう。 淡々と事実描写の積み重ねだけで、凄く厳しい作者の精神が感じられる文章です。私だったら耐えられず、主観をつい、入れてしまいますけど。 先日の 「二三日」は二、三日 ですね。失礼しました。 ご参考まで。
お礼
いつもお世話になっております。ご丁寧に添削していただきありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
- ruehas
- ベストアンサー率68% (816/1194)
こんにちは。 素晴らしい文章ですね。 日本語の文章に、日本人には持てない感性があるのではないかと気付きました。 日本の小学校では昔から、「作文には自分の気持ちを書きなさい」と教えていました。ですから、何でもいいからそれを書かないと作文の点数が下がるのです。 ですが、ありもしないものを取り繕ってみても自分の気持ちを伝えたことにはなりません。これと比較できるかどうかは分りませんが、中国の文学といいますのは昔から事実に忠実だと聞いたことがあります。 果して、この文章では自分の主観よりも状況や事実の方が重んじられています。我々日本人にとってはその辺りが少々物足りなく感じられるわけですが、その分だけ誠実で、本当の気持ちというのが伝わってくるのではないかと思いました。 >彼、私の上司、先日糖尿病が検出され、いま入院検査中だ。 「先日、糖尿病が検出され、私の上司はいま入院検査中だ」 「先日(日時)」と「糖尿病の検出(理由)」を前に移してしまい、「私の上司(主語)」と「入院中(述語)」を後ろで纏めました。 ちょっと唐突ですが、このような表現は文章の書き出しでは「導入句(掴み)」として使えます。「掴み」といいますのは、「読み手の気を引き付ける」というテクニックです。 >私が入る時に、テレビの中の漫才を見ていた。 「私が入った時、テレビの中の漫才を見ていた」 「入る時」よりも「入った時」の方が正確のような気がします。 >手首に点滴の膏薬がまだ貼られていた。 「手首にはまだ点滴の膏薬が貼られている」 「まだ(副詞)」などを使うときは、入れる場所に注意をして下さい。 「貼られている」の前に入れて、「まだ」を強調することもありますが、 「まだ(副詞)」 「点滴の膏薬(主語)」 「貼られている(述語)」 特に目的がない場合は、一般的にはこの順序です。 何処にでも入れられますので、長い文章になったときは良く考えて下さい。 「貼られている」というのは「完了形」です。 「過去形」ばかりを使うとどうしても文章が途切れ途切れになります。過去形でなくても良いところは完了形を使い、文章の流れを良くする工夫をしてみて下さい。 >検査の結果はよくなかった。検出された数値が高かったり低かったり、とても不安定だった。 「検出された数値が高かったり低かったり、とても不安定だった。検査の結果はよくなかったのである」 「結果はよくなかったのである」。 このような、「である(である調)」というのもぜひ取り入れてみて下さい。日本語の文章は大半がこの「である調」で書かれていますし、流れを整えるのにも便利です。 そして、ここでは「説明の反復」が行われていますので、総括的で短い言い回しの方を後にしてみました(原文通り、先でも構わないです)。 >それでも、彼は病室のベッドで仕事をし続けていた。 ここも「完了形」にしてみました。 「それでも、彼は病室のベッドで仕事をし続けている」 >携帯電話は彼のベッドの隣の机に置かれ、電話が来たらすぐ出られるように。 ここは文章を二つに分けた方が良いのではないでしょうか。 「携帯電話は彼のベッドの隣の机に置かれている。電話が来たらすぐに出られるように」 >私はゆっくり休んでくださいと言ったが、彼の話では、いまとてもそうはできない。 「彼の言葉」を文中に使うのはちょっと難しいテクニックですよね。 「私はゆっくり休んでくださいと言ったが、いまとてもそうはできない」 彼がそう言ったというのは、状況から見てこれで十分わかります。 >明日もまた一つの会議に出席しに行かなければならない。 この辺りは状況の説明が少々不十分なのではないのでしょうか。読む方はちょっと分りづらいです。この説明不足を補おうとするため、文章が必要以上にくどくなっているのではないかと思います。 >帰りの道で、顔を見上げたら、半円形のお月様が見えた。 ここで「顔を見上げる」というのはおかしいですね。 これですと、誰かの顔を下から見上げていることになってしまいます。 状況から考えますと、 「顔を上げたら」 「夜空を見上げたら」 このどちらかでしょうか。 普通ならば「夜空を見上げたら」というのが一番無難なのですが、 ですが、 「国敗れて山河あり。頭を上げて月を望み、頭をたれて故郷を思う」 中国の文学には中国の感性があります。 ここはひとつ、「顔を上げて月を望む」でゆきましょうか。 >寂しそうに感じたが、上司の健康を精一杯お祈りしていた。 「寂しそうに感じたが、私は上司の健康を精一杯お祈りした」 最後はこんな感じでどうでしょうか。 纏めますと以下のようになります。 「字下げ改行」の配分は原文よりも多くしました。 「上司」 先日、糖尿病が検出され、私の上司はいま入院検査中だ。彼はベッドに横になって、目がちょっと腫れていた。 私が入った時、テレビの中の漫才を見ていた。手首にまだ点滴の膏薬が貼られている。 がらんとした病室の中は漫才師の興奮した声に満ちていたが、彼はちょっとしょんぼりしていた。検出された数値が高かったり低かったり、とても不安定だった。検査の結果はよくなかったのである。 それでも、彼は病室のベッドで仕事をし続けている。私は彼のノートパソコンを取りに来たのだった。彼が昼間した仕事のデータを会社に持ち帰り、導出する。 携帯電話は彼のベッドの隣の机に置かれている。電話が来たらすぐに出られるように。私はゆっくり休んでくださいと言ったが、いまとてもそうはできない。明日もまた一つの会議に出席しに行かなければならない。 帰りの道で顔を上げたら、半円形のお月様が見えた。寂しそうに感じたが、私は上司の健康を精一杯お祈りした。 文章で述べられていますのは、全て書き手が体感した嘘も隠しもない事実です。それと対比しますので、最後の文章がことさら誠実に、たいへん優しく感じられます。 表現の誤りは一箇所だけですし、意味の通じないところはありません。文章の構成、観察力、感性、この辺りに文句の付けようはないです。あとは日本語の多彩な表現をたくさん身に付けるということですね。 がんばって下さい。
お礼
ご親切に添削していただきありがとうございます。ご意見は大変参考になりました。詳しく説明していただき、助かりました。とても勉強になりました。多彩な表現をたくさん身に着けたいです。本当にありがとうございました。がんばります。
文章の内容は分かりやすいですが、少し不自然な表現もありました。 >彼、私の上司、 「彼は私の上司で、」の方が自然です。「は」を付けましょう。 >テレビの中の漫才を見ていた。 「テレビで漫才を見ていた。」の方が良いです。 >検査の結果はよくなかった。検出された数値が高かったり低かったり、とても不安定だった。 >彼の話では、いまとてもそうはできない。明日もまた一つの会議に出席しに行かなければならない。 「私」が「彼」に聞いた内容だったら、「~らしい。」とか「~だそうだ。」という表現の方が正しいです。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
お礼
こんばんは。早速のご回答ありがとうございます。とても参考になりました。本当にありがとうございました。
補足
1. >がらんとした病室の中は、漫才師の興奮した声「が」満ちていたが、彼はちょっとしょんぼりしていた。 辞書の中に次のような例文がありました。「この町は活力に満ちている。」「2人は希望に満ちた新生活をスタートさせた。」「~に満ちる」のような構造だと思いました。なぜ「が満ちる」なのでしょうか。 2. >携帯電話「が」彼のベッドの「横」の机「の上」に置かれ、電話が「かかって」来たらすぐ出られるように「していた」。 「横」と「隣」の違いは何でしょうか。