• ベストアンサー

混合による、融点の低下のメカニズムについて

こんにちは。表題について疑問を持っております。 金属は、合金化すると、融点が下がりますよね。また、セラミックスも、助剤などを混合すると、焼結温度が下がったりする。時には、液相ができたりします。 なぜか?と疑問を持っても教科書は、「状態図のとおり~」といった説明となっており、詳しいメカニズムがよくわかりません。 活性化エネルギー?とかが関係しているのでしょうか? 少しでも良いので、お力を貸していただければ、と思います。よろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • drmuraberg
  • ベストアンサー率71% (847/1183)
回答No.2

学生時代、相図から情報を読取るのに苦労した思い出が有ります。でも、相図は どうして作るのと言うことは、あまり考えたことが有りませんでした。 合金を異種の金属の混合物と考えると、理論的にはGibbsの自由エネルギーの 考察から相律が求められます。 金属の場合圧力による体積変化が小さいので、自由エネルギーFは、 内部エネルギーをE、エントロピーSとすると F=E-TS、 平衡条件 dF=0     となります。 Eは原子の配列のみからの寄与Eoと温度Tでの熱容量の項Etからなります。 Sは混合のエントロピーSoと温度Tでの熱エントロピーStの項からなります。 Eは二種の金属A,Bが固容体を作るか、それぞれ全く自由な配置をとれる場合 (相分離が起こらない場合)、A,Bの組成比に応じて単純に加えたもの(加法性) より小さいか等しくなります。 -TSも同様なA,B組成比依存性を示します。 結果として、自由エネルギーFは組成A→Bを横軸にした場合、下に凸な曲線 となります。 温度TをパラメータとしてT1<T2<T3<・・・<TnでFの曲線を描くと、 温度上昇に応じて曲線Fは上方にシフトします。 金属Aと金属Bの合金のある組成での融点が、加法性より低くなる事実は この自由エネルギーFが下に凸であることからきています。 したがって、エントロピー効果が主と考えられます。

neosoftuma
質問者

お礼

大変ご丁寧なご回答、感謝です! なるほど、混合によってエントロピーが増大し、それによって自由エネルギーが低下するため、融点が降下するのですね? 少し解ったような気がします。物理化学の教科書なども読んでみようと思います。どうもありがとうございました。

その他の回答 (1)

noname#160321
noname#160321
回答No.1

「相図」に従って「結晶系」を探せばそれぞれの混合比での性質は分ります。

neosoftuma
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 融点降下の、エネルギー的な視点からみたメカニズムはどのようなものでしょうか?

関連するQ&A