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意味深な画中画
スーラの「ポーズする女たち」。この絵にはスーラ自身の「グランド・ジャット島の日曜日の午後」が画中画として描かれています。 服を着て着飾った女性と裸の女性の対比が何かを暗示しているのでしょうか。とてもおもしろく感じました。 このように、絵の中の絵に、絵のテーマが隠されているとか、何か暗示が込められているというような絵はほかにあるでしょうか? ご存知でしたら、その絵に隠された意味も簡単で結構ですので合わせて教えていただきたいです。 よろしくお願いします。
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画中画に象徴性を持たせるというやり方は、バロック時代に流行りました。 (まあ、象徴というか暗示的な意味があるかどうかは微妙なんですけど) アンドレ・シャステル大先生も論文を書いており、邦訳も出てます (西洋美術研究 No.3 特集「イメージの中のイメージ」 三元社)。 前の方が言及されているジャポニスム関係ですと、マネの「ゾラの肖像」 なんかが有名ですね。画中の西洋絵画の複製や版画(マネ自身の「オランピア」 もあり)はすべてモノトーンであるのに対し、日本や東洋の美術がカラーで 描かれています。これに注目してある美術史家は、これによってマネは、 これからの自分たちの芸術が、それまでの西洋美術の延長上ではなく、 東洋(日本)美術によって、刷新されていくことを象徴させたのではないか、 と推論しています。ちなみに、私はこの解釈は疑っています。 http://cgfa.sunsite.dk/manet/p-manet23.htm
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- ginjimama
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日本人としてちょっとうれしいのは、スーラよりちょっとだけ前になりますが、印象派の日本びいき表明でしょうか。 たくさんの印象派の画家の作品に、日本の浮世絵が登場します。 あのころ、日本がエキゾチックな国としてヨーロッパでけっこう注目されて、ジャポニズムが通の間ではおしゃれ(までいかないかも)だったらしいです。 いろんな画家が絵の中に取り入れていますよー。 浮世絵は、ヨーロッパ絵画にそれまでなかった構図や主観的な遠近法、字を絵の中に取り込むアイデアなど、当時のあちらの画家にとっては非常に新鮮だったようです。 おもしろいですよね。
お礼
ジャポニズムがどういうもので、日本の浮世絵がどのような影響を与えたのか、あまり詳しくはありません。 たしかモネの絵に見返り美人のようなポーズをする着物を着た女の人の絵があったな~と、今思いつくのはそんな程度です。 浮世絵の描かれている絵にどのようなものがあるか調べてみたいと思います。 ほんと、日本人としてはうれしいことですよね。 ありがとうございました。
- あまやん(@amayan)
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商品の話ですが、オランダのドロステ「Droste」というメーカーのココアの缶に描かれた絵で、女の子が持っているかごの中のココアの缶にまたその女の子の絵柄が、というのがあります。 あと、フランスの「Laughing Cow」(笑う牛)というちょうど6Pチーズのような円盤型のチーズの箱の絵で、笑っている牛のイヤリングとしてそのチーズの箱の円盤が下がっていて、その円盤にはまた牛の絵が書いてあります。 ほか、ブランドは忘れましたがアメリカのベーキングパウダーの缶でも見たことがあります。 スーパーで一度探してみてくださいね。 意味はわからないけどなんとなく不気味ですね。 岩波同時代文庫だったかと思うのですが、 ミヒャエルエンデの「鏡の中の鏡」を一読されることを おすすめします。 あまやん。
お礼
漠然と西洋絵画を予想していたので、いい意味で予想を裏切る楽しいご回答でした。 商品の中の絵って楽しそうですね。見てみたいです~。 スーパーって普通のスーパーでいいんでしょうか。 紀伊国屋、明治屋、麻布マーケットってのはナシでお願いしたいのですが。(笑) ミヒャエルエンデ、初めて耳にしました。 「鏡の中の鏡」読んでみます。 ありがとうございました。
- shota_TK
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絵の中に暗示が込められているというと,フェルメールでしょうか.google(http://www.google.co.jp/)で「フェルメール 画中画」などで検索してみて下さい.面白そうなページが出ていると思います. あと,ご存知かも知れませんが,「名画に教わる名画の見方」という本(参考URL)にいろいろと出ています.ご参考までに.
お礼
フェルメールの絵には画中画が多く描かれていたんですね。 実はあまりフェルメールに関心を持っていませんでした。 ぱっと思いつくのが、読書をしている女性、ミルクを注いでいる女性、手紙を読んでいる女性(正式なタイトルではないです)など、印象としてはどれも窓辺で何かしている柔らかい女性の絵というイメージがあります。 検索してみたらとても面白そうなページを見つけました。 またフェルメールに関して詳しく解説してあるサイトもあるようで、これからじっくり拝見したいと思います。 「名画に教わる名画の見方」質問する前に「画中画」で検索してみたらこの本が出てきました。 興味津々の内容です。ぜひ読んでみたいと思いました。 ありがとうございました。
お礼
マネの「ゾラの肖像」おそらく見たことがあるはずですが記憶にはありませんでした。 これはおもしろいですね。 浮世絵があり、日本の屏風のような絵があり、マネの「オランピア」があり、調べてみたところ後ろに小さく描かれているのはベラスケスの「バッカスの勝利」ということでした。 言われてみるとなるほど東洋美術がカラーで西洋美術はモノトーン。 ちょっと気になりますね。何か意味があるのでしょうか。 さらにいろいろ興味が拡がってきました。 ありがとうございました。