dinamite7 さん 明けましておめでとうございます。
私は美術館めぐりをして、絵葉書を集めるのを趣味としてます。もっとも、本物に比べれば色彩は、まるで及ばず、本物の絵との大きさが違うので、印象がまるで違います。自分の眼で本物を見て気に入ったものを複製画として買うことをお勧めします。
有名か知りませんが、17世紀における女性画としては、
レンブラント作「ヘンドリッキェ・ストッフェルス」と「書斎のミネルヴァ」これは、国立西洋美術館のレンブラント展で観ましたが、顔を見るに、同じモデルで描かれたと推測されます。しかし、複製の絵葉書では、右上からのレンブラント光が、左下では黒くなっている。本物はこげ茶色の光が残っている。「書斎のミネルヴァ」は本物は大きいので絵葉書にするとちゃちです。
キリスト教の聖母でいいなら
ゴヤ作「無原罪のお宿り」。マリアの上に神様が薄く描かれている。ゴヤがこのようなキリスト教絵画を描くとは初めて知りました。これも国立西洋美術館のゴヤ展。
マイナーですが、すばらしいのは、カルロ・ドルチ作「受胎告知 聖母」ルーブル美術館が所蔵しますが、これほど美しい聖母の絵は、私は観たことがない。「受胎告知 天使」とセットになっている。たしか、国立新美術館か国立西洋美術館でのルーブル美術館展で観ました。絵葉書でもなかなかの色彩を放ってます。
人が、うじゃうじゃいてダイナミックな絵だと、ルーベンス作「聖母被昇天」オランダのフェルメールの真珠の耳飾の少女で有名なマウリッツハウス美術館所蔵。東京に来たこの絵は実は下絵である。完成品を観てみたいものだ。
19世紀でも良いなら、ジェームズ・ティソ作「舞踏会」。オルセー美術館が所有するが、これほどの「黄色」の鮮やかな絵は観たことがない。三菱一号記念美術館のマネ展で観ました。
19世紀の画家までいうと私もやはり幸福の画家と言われたルノワールですね。「世の中は不条理なことが多いから絵画だけでも美しくあるべきだ。」とするルノワールに共鳴。
17世紀絵画の女性の肖像画の複製を買うのはやめておいたほうがいい。レンブラントにしろ、女性の服装のレースや装飾品を実に写実的に細かく描いている。複製では、とてもそこまで再現できないでしょう。
ちなみに、私の一番好きな女性絵画は、イタリアのウフィツィ美術館が所蔵するティツィアーノ作「ウルビーノのヴィーナス」です。裸婦ですが、あれほど透き通った肌の色は観たことがない。絵葉書だとまるで色が出てない。
マイナーな絵ばかりで、検索で見れるかわかりませんが、参考になれば。
まぁ複製画を買うなら、ルパン三世にお願いして、ルーブル美術館から本物を取ってきてもらうのが、いいと思います(笑)
お礼
ルノワールのこの絵はよく知られた作品ですね。フェルメールとは絵の個性が違いますが、 ふわーっとした優しい雰囲気のある絵で僕も大好きです。 回答ありがとうございました。
補足
やはり、真珠の耳飾の少女と同じ部屋に飾るとしたらバランスが取れるのはルノワールですね!