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言葉の使い分け
子どもと授業(6年)をしていて解決できなかった問題がありましたので,教えていただけないでしょうか。 ある子が,「止まる」「留まる」のつかいわけの問題として,「カラスがゴミ捨て場に□まる」という問題を出しました。 「止まる」「留まる」で意見が分かれました。 「留」派は,カラスがゴミ捨て場でじっとしているわけはないから,こちら。 「止」派は,辞典に「鳥が枝に止まる」のようにあるから,こちら。 と主張しました。 次のことを教えていただけないでしょうか。 1上の文の場合,「留」と「止」のどちらが妥当か。 2「留」「止」の児童の主張は妥当か。
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こんばんは。 辞書類にあたってみましたが、答えは出ませんでした。 回答としましては、どちらを使っても構わないとなりそうです。 ただ、新聞表記はおそらく「止まる」で統一されているだろうと思います。 まだ手もとの国語辞典全部にはあたっていませんが、大体の傾向は出ているのでこのくらいにしておきます。一応、その結果をお伝えいたします。 ―『止』『留』『停』― ●現代国語例解辞典 1.【止・留・停】 (5)鳥や虫などが枝の上などで体を安定させる。「木の枝に小鳥がとまっている」 ●新明解国語辞典 【止まる】 (2)しばらく動かない状態でその位置に・居る(在る)。「木の枝に―[=つかまる。休む]」《表記》留まる・停まる。とも書く ―『止』『留』― ●明鏡国語辞典 【止まる・留まる】 飛んでいた鳥・虫が物につかまって停止した状態をとる。「梅にウグイスが―」「かくれんぼする者、この指―・れ」 ●三省堂国語辞典 【留まる】 (3)何かにつかまって(動かないで)いる。止まる。「鳥が木に―」 ●旺文社国語辞典 【止まる・留まる】 (鳥や虫などが)物につかまってじっとする。つかまる。「すずめが枝に―」 ●例解新国語辞典 【止まる・留まる】 鳥や飛ぶ虫が何かにつかまって休む。「トンボが肩に止まった」※(例文では「止」でした) ●ベネッセ表現読解国語辞典 【止まる・留まる】 (2)何かにつかまって動かないでいる。「ウグイスが梅の木に留まっている」「かくれんぼする者この指留まれ」 ■現代用字用法辞典 東京書籍 【留まる(止まる)】 「鳥が木の枝に留まる」 ■日本語表記辞典 文英堂 「小鳥が木の枝に留(止)まる」 ○使い方の分かる類語例解辞典 小学館 「鳥(虫)が枝にとまる」という場合には、「止」「留」両方とも用いられる。 ―『止』『停』― ●角川必携国語辞典 【止まる・停まる】 (2)何かにつかまって休息する。「鳥が枝に―」「とんぼが帽子に―」 【留まる】 目や耳などにあとまで残る。「心に―」 ―『留』― ■岩波現代用字辞典 「枝に留まる小鳥」 ―『止』― ●学研現代新国語辞典 別枠の使い分け欄で 【止まる】 「トンボが竹の先に止まる」 ■朝日新聞の用語の手引き 「鳥が木に止まる」 ■記者ハンドブック 共同通信社 「鳥が木に止まる」 ■用字用語ブック 時事通信社 「鳥が木に止まる」 ―『停』―常用漢字表外音訓 ●集英社国語辞典 【停(ま)る】 ある位置を占めて動きをやめる。つかまる。「とんぼが帽子に―」
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これは日本語を 外国語で表記する場合に生じる 民族的な感性の違いです。 「とまる」は、本来の日本語で、「止まる」「留まる」は、日本語の「とまる」に中国語の概念が加わったものです。 日本語の「とまる」という言葉は 止まる 留まる 停まる 泊まる など 全部の意味を 包含した言葉で 非常に広い意味の言葉ですが 中国語では それぞれ 意味が違ったのです。 意味を細分化して行った言葉に、民族的な合意を得られるならば、より明瞭なコミュニケーションが容易にできるようになりますから、たいへん便利なのですが、民族的な感性の壁を乗り越えるのは、なかなか難しいのです。漢字による表現はもともと、外来語なのだから当然なのです。 あなたがもし、教職にあるものなら、おそらく、「あがる(上がる、揚がる)」や「のぼる(昇る、登る、上る)」などでも、似た様な疑問が生徒たちから寄せられるでしょう。 感覚が摩耗してしまった大人の質問ではありません。
お礼
こんにちは。 お忙しい中,ご解答くださりありがとうございました。
- tanuchi
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1留まるだと思う。 留まるはとどまる。という意味になるから、ゴミ捨て場にしばらくいるのはとどまる。ということで留まる。 止まるは一時的に停止した状態。だからすぐに飛び去ったら止まるかなって気がする。 信号待ちで止まった。これは留まるとは言わないでしょう。ゴミ捨て場で餌を探すような時は留まるだと思う。
お礼
こんにちは。 お忙しい中,ご解答くださりありがとうございます。 信号待ちの例,参考になりました。
- allwinner
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それは作者が決めることではないでしょうか? 作者が「留まる」をイメージしていれば「留まる」だし、「止まる」をイメージしていれば「止まる」だと思います。 そもそも言葉は生き物で、以前は「誤用」とされて来た使い方が、いつの間にか誤用が市民権を得て、国語審議会が正式に認めるようになった単語も沢山あります。 あまり厳格に考えずに、自然にひらめいた方を使えばよいと思います。
お礼
こんにちは。 お忙しい中,ご解答くださりありがとうございました。 ご指摘のように,問題を作った児童がどうイメージしていたかで変わってくると思いました。 ありがとうございました。
お礼
こんにちは。 お忙しい中,ご解答くださりありがとうございました。 本来は,これくらい自分で調べ,子どもに提示すべきなのだと思います。ありがとうございました。