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ヨーロッパで庶民が名字を持ったのはいつ頃から

日本とかは昔、庶民は名字が無かったそうなのですが、 ヨーロッパでは庶民はいつ頃から名字を持つようになったのですか?

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  • Ganymede
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回答No.1

ヨーロッパで中央集権国家が人民一人一人を把握できるようになったのは、ナポレオン法典(1804年公布)以降のことだそうだ。どこそこの家来や領民や流れ者や有象無象だった人々が、「国民」となった。これはフランスの法律だが、当時先進的な民法典であり、他のヨーロッパ諸国にも影響を与えた。 それ以前は、各地のキリスト教教会の教会簿の役割が大きかった(各人の洗礼・結婚・埋葬などの記録)。16世紀ごろから庶民でも名字を名乗る人が増えたらしい(10世紀ごろからちらほらいたという説もある)。16世紀といえば宗教改革であり、中世という時代が終わって、ヨーロッパ社会にいろいろ変化があった頃だった。 キリスト教教会は、特に名字を禁止してはいなかっただろう。日本では武士が支配階級で、名字帯刀は特権であり、(原則として)平民が名字を名乗ることを許さなかったが。 16世紀から約2、300年かかって増え続け、19世紀に入ってヨーロッパでは誰もが名字を持つことが完了した(アイスランドなどを除く)。さらに数十年遅れて、日本でも一挙に皆が名字を持つようになった。 なお、江戸時代の日本においても皆が名字を持っていた、ただ公式に名乗らなかっただけだ、という説はガセだと思う。中にはそういう家もあった、という話だろう。

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