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「庶民」という言葉について
「庶民」という言葉はいつ頃の時代から使われた言葉でしょうか? 江戸時代の文献にこのような言葉が記されていたものでしょうか。御存知の方、お教えください。宜しくお願いします。
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手元の「平凡社 世界大百科事典」にも庶民の項目がなく、確認困難でしたガ、 Web 資料『伊那の谷から古代が見える』の中には「 日本書紀669年の条に」と書かれていて、その669年のころに出現したようです。 記事:『[庶民] という意味』 https://utukusinom.exblog.jp/10993211/ URL 記事の後半 "当時に多くの渡来者が原住民の女に子を作り、父親不明の 子供らを 『庶子』と呼び、それらの民たちを『庶民』と称した" とあります。 現在の語意:国民・市民・平民・大衆といった一般者の意味とは違うようです。 詳しいことは、大野 晋(国文学者、他界)の著書か、次の図書類を 図書館 で調べたら、確認できると思います。 『日本語語彙へのアプローチ』 斎藤・石井 共著 (株)おうふう 刊 http://www.ohfu.co.jp/book/b200302.html
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- double_triode
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書き忘れ。 おなじ人々を指す「百姓」(ひゃくせい)という言葉もあり,江戸時代はこちらがよくでてくるんじゃないかと思います。のちに,就業割合で圧倒的多数派である「農民」を限定するようになります。 中国語では百姓 bǎixìng が,清末から中華人民共和国成立以前は,庶民の意味で使われました。
- Biolinguist
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起源は古く、中国最古の詩篇である『詩経』に、こうある。 經始靈臺、經之營之。 庶民攻之、不日成之。 靈臺を經始す、これを經しこれを營す。 庶民これを攻(作る、おさ)む、日ならずしてこれを成す。 (霊台(神霊を迎える楼閣)を創建し、経営運営する。 庶民も協力してこれを作り、日ならずして完成した。) この詩は孟子にも引用されているから、知識人は知っていただろう。 だから、菅原道真の『菅家文草』に出てきても、不思議ではない。 *菅家文草〔900頃〕七・清風戒寒賦「庶民於焉見矣、素節斯闌」 *宝生院文書‐永延二年〔988〕一一月八日・尾張国郡司百姓等解(平安遺文二・三三九)「右庶民之業、稼穡為宗、田疇之道、池溝為先、而不下束把、只如知不知」 *日葡辞書〔1603~04〕「Xomin (ショミン)。モロモロノ タミ」 以上、用例は『日本国語大辞典』より引用。
- double_triode
- ベストアンサー率26% (520/1997)
小学館『日本国語大辞典』を調べました。本来は中国語(王子も庶民も罪はおなじという文句が有名)だろうと思いますが,こちらの観点では調べていません。 1.日本では900年ころが初出らしい。 2.「諸民」とも表記する;福沢諭吉『学問のすすめ』(1872ー76)。 3.公文書に書かれた公的な身分としては,『五箇条の御誓文』(1868)が初出か。