1867年のパリ万博のことだと思うのですが、そのときに日本から宮大工が行って、柱を鉋で削っていたところ、それを見ていた観衆がその、鉋屑の薄さと美しさに感動して、記念に持ち帰ったという話を聞いたことがあります。
今でも、ヨーロッパの大工さんの間では日本ののこぎりやのみ、鉋は憧れの品の様です。また、ヨーロッパのプロの料理人には日本の包丁が人気です。
船箪笥や箱根の寄木細工、組み木障子などは日本の匠にしか作れないものと思います。
大工用品以外では、日本の磁器をあこがれたアウグスト・デア・シュタルケはツヴィンガー城に磁器収集室をつくり、マイセン磁器を起こしました。マリア・テレージアも日本や中国の陶器を収集しました。当時のヨーロッパでは日本や中国の磁器は白い金と呼ばれ何処の国でも王族が競って、磁器を作らせました。
また、クロードモネはたいへんな浮世絵ファンでジベルニーの家には浮世絵のギャラリーがあり、また、娘にうち掛けを着せ扇を持たせて絵を描いています。
ゴッホも大の浮世絵ファンで、浮世絵を真似て絵を描いています。
浮世絵の版画技術は高度な技術ですね。
また、仏像彫刻の技術もかなりのものと思います。
また、日本の毛筆の質の良さも有名です。
絹織物で、特に「絹の糸をよるのは特殊な技術を要する。」という事を聞いたことがあります。
シーボルトなどは日本から、何万点もオランダ、ドイツに持ち帰っていますが、当時問題になった、日本の国土地図も他にないほど優れていたものと思います。また、花岡青洲の麻酔薬とか。おそらく、花火なども。
日本の金魚やつつじや朝顔等の品種改良。盆栽。
航海に欠かせない、柑橘類や酢。
ニュールンベルクの博物館には漆塗りの輿、椅子などの展示があります。
ドイツのオーデンヴァルトのエアーバッハにはここの伯爵が収集した象牙細工の博物館があり、江戸時代の日本や中国の作品も数多くあります。
その他、合気道。空手。古武術など。
以上を総合してみると、当時の日本の伝統技術の後継のすばらしさがうかがえます。ヨーロッパにもギルドとかツンフがありますが、日本の匠の手先の機用さ、忍耐力はすごいと思います。
お礼
回答有難うございます。