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なぜ子供は可愛いのか

人間を始めとする哺乳類、鳥類が爬虫類と一線を画していると思うのが、子供の可愛さです。 恐ろしい熊や虎でさえ、子供は悶絶するほど可愛い。 ヒヨコも可愛すぎて死にそうですし、カッコイイ鷹も子供は可愛いです。 ブサイクから生まれた可哀相な人も(俺?)、少年時代はそれなりに可愛いですよね。美男美女カップルから生まれた子供は天使か妖精のように可愛いです。 子供はなぜこんなに可愛いのでしょうか。 可愛さで捕食されるのを躊躇わせているのかと思ってしまいますが、野生はそんなに甘くもないんですよね? 精悍な顔つきのヒナがいてもおかしくない気がするのですが、不思議でなりません。 どういう生存戦略で、あのような可愛さを獲得したのでしょうか。

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  • suiran2
  • ベストアンサー率55% (1516/2748)
回答No.5

我々の側に幼児体型をかわいいと感じる本能が備わったというSaySaiさんやruehasさんのご意見が動物行動学や心理学ではメインの学説です。 1つの実験をご紹介します。最重要なことは、○を2つ書き、その1つに●を書いた図形を色々な尺度にした物を被験者に見せます。わかりやすい例で言いますと、雪だるまを想像して下さい。そうしますと、上部(頭部)が大きいほど、上部に書かれた●(目)が大きいほど好まれます。可愛いと感じるのですね。つまり赤ちゃんの各部の比率を我々ヒトは可愛いと感じるように出来ているのです。 この性質は、おそらく他のホ乳類にも多少の差はありますが有るのではないかと思いますが、我々ヒトだけは特別に発達していると思われます。その理由は、妊娠末期と出産後の子育て中は、ヒトという動物だけは母子は番(雄)と共に行動できないと言うことです。母子は、番雄(つがいおす)にしばらくは全面的に養ってもらわざるを得ないことがこの性質を強く生み出したのだと説明されています。 番雄に対する強力な吸引力が必要ですが、妊娠末期には、必要よりも早く必要以上に乳房を発達させ性的魅力を作り出し、出産後は子供を可愛いと感じる番雄の本能に頼って養ってもらったと言う考え方です。 もうずいぶんと昔のことですので詳しい内容は忘れましたが、要旨は上記のような内容だったと記憶しています。出典は全くの忘却です。何かの参考にして下さい。

okwave0123
質問者

お礼

なるほど、ヒトの母子は非常に弱いですもんね。 そこで無理に武器を持つのではなく、可愛らしさで武装するのですね。理にかなっています。 実験の話は非常に興味深いです。 ヒトのような高度な思考ができる動物でも、これほどまでに本能に支配されているのかと思うと、進化というものの凄さを感じます。 一つ納得したら、その何倍も疑問が出てきました。

okwave0123
質問者

補足

皆様ご回答ありがとうございました。 大変参考になりました。

その他の回答 (4)

  • ruehas
  • ベストアンサー率68% (816/1194)
回答No.4

こんにちは。 赤ちゃんが可愛い姿で生まれてくるのではありません。我々の脳にそれを可愛いと判定する機能が備わっているのです。 ほとんどの動物の赤ちゃんには、 「丸い」 「小さい」 「柔らかい」 という特徴があります。 赤ちゃんの姿というのは元々そういうものです。このため、我々哺乳動物の脳にはこのような特徴に対して「可愛いと感じる遺伝子」が獲得されることになった、というのが順番になります。 この脳の反応が母性本能の正体ではないかと考えられていますが、この遺伝子は男女両方にあります。 この特徴はほとんどの動物の赤ちゃんに共通しますので、我々は他の動物の赤ちゃんもみな可愛いと感じます。では、このような遺伝的習性があるため、親の脳には生まれたばかりの自分の子供に対して必ずや可愛いという反応が発生します。これは、子育ての期間を必要とする哺乳動物にとってはたいへん有利な戦略ということになります。 このように、可愛いという特徴は赤ちゃんが自分の身を守るためではなく、主に親が赤ちゃんを守るために使われています。結果的には、これが同族における弱者虐待を防ぐことに繋がっているのかも知れませんが、果たしてシマウマの赤ちゃんが可愛くて食べられない??? これはスミマセン、私ではちょっと説明が付けられません。ですが、このような哺乳類の母性遺伝子が働くならば、オオカミの母親が人間の赤ちゃんを育ててしまうなんていうのは、これは十分に考えられることだと思います。 では、鳥類や爬虫類でも赤ちゃんはみな小さく柔らかいです。ですが、抱卵期はありますが哺乳動物のような授乳期はありません。 鳥類や爬虫類ではインプリンティングなど、雛の方にも生き延びるための特別なプログラムがあります。また、鳥類の給餌行動では必ずしも雛に対する愛情ではなく、「口を開いた雛の嘴の形に親鳥が反応する」といった生物学的なメカニズムが観察されています。これは、より確実に子育てを実現するだめですね。鳥の雛も丸くて可愛いことに違いはありませんが、我々哺乳類の子育てとはだいぶ異なる習性があるようです。

okwave0123
質問者

お礼

親の方に「可愛いと思う遺伝子が組み込まれている」。 そう考えるのが一番自然なのかもしれませんね。 だとすると、爬虫類以下はあまり可愛くないのも納得がいきます。 一つだけ疑問があって、ライオンも子供の丸い、小さい、柔かい、という特徴を可愛いと思うのなら、何故シマウマの子を容赦なく食べてしまえるのでしょうか。 弱肉強食だから当たり前なのですが、上記の説からすると理解しがたいです。 人間がヒヨコや仔牛を〆て食べようとする場合、結構ためらいますよね?極限状態(食わないと死ぬ状態=野生)なら人間も躊躇わず、現代社会のように安穏とした状態だと母性が強く働くのかも・・・などと思いました。

  • SaySei
  • ベストアンサー率32% (528/1642)
回答No.3

具体的には、目が丸っこく、黒目がちでつぶら。 顔も丸みがある。 あとは、何かあったような気がしますが、略。 とにかく、守ってあげたい、構ってあげたいとなる個体ですね。 本能的に、そういうものを可愛いと判断してしまう本能というか、 保護欲が我々にはあります。他の生物はわかりませんが…。 たとえば、群れをつくる生き物の場合、可愛い方が生き残れますよね。 例えば、親が育児放棄しても、周囲の保護欲旺盛な個体が世話を焼いてくれる可能性があります。 父親にしてみれば、本当に自分の子かどうか怪しいですから、 可愛くないと世話を焼かないかもしれませんしね。 もちろん、父親に似るという戦略も取りますが。 いかに次の世代のDNAを守り残すかが、重要なことと考えた場合、 社会性があれば、大人の個体が本能的に「可愛い、守りたい」と思うことで、 自分が子孫を残せなくても次の世代のDNAを守ることに繋がります。 可愛さを獲得したというより、 「可愛い」と判断する本能を獲得したと考えた方が良いのかもしれません。

okwave0123
質問者

お礼

他の哺乳類や鳥類も、子供を可愛いと思っているのでしょうか。 チンパンジーやライオンの子殺しを見ていると、なかなかそうは思えないのです。 しかしイヌの子を猫が育てるなんて話を聞くと、それもあるのかも・・・あんて思ったりします。

  • sosdada
  • ベストアンサー率33% (265/792)
回答No.2

〉どういう生存戦略で、あのような可愛さを獲得したのでしょうか 現在では、「獲得形質の遺伝」はほぼ否定されています。「そのような形質を持っていない個体が死ぬ(子孫を残す年齢になるまでに食われる)から、結果的に形質を持っている個体群が生き残り、遺伝形質として品種改良のようになった」のほうが無理がありません。 あとは#1さんと同じ。「同族から見て」です。したがって爬虫類も、子どもは可愛いのです(でも海がめの子はかわいいと思う)。 ただし、「丸くて小さくてふわふわして顔が大きくて鼻が低くて口が小さくて手足が短くてよちよち歩く」のを、なぜかわいいと思うのかは、なぞです。「自分の子どももそうだから、似てるから」では説明が付きません。子を持たない若い個体も可愛いと思うからです。  また、なぜ同族以外にも可愛いと思うようになったかも、なぞです。同族とは似ても似つかないのに。「少し」似ているから、という説明がありますが、あくまで仮説です。親鴨の後を歩くカルガモのヒナのかわいさは殺人的です。私の通勤する道では、毎年初夏にカルガモの引越しがありまして、朝から交通渋滞です。ある年、どう見てもヤクザが黒いベントレーから降りて、渋滞の先頭に文句を言いに歩いて行き、「・・・しゃあないな。」と半笑いしながら帰って来ました。世界最強です。核より強いです。

okwave0123
質問者

お礼

そうなんですよね。なぜ可愛いと思ってしまうんでしょう。 爬虫類以下は可愛く思わないというのは、系統が離れすぎだから、ということで納得はできるのですが(私もカメの子は可愛いと思います)、全くの別種も可愛いと思うのは不思議でなりません。 ヤ○ザの話、思わずニヤニヤしてしまいましたw

noname#160321
noname#160321
回答No.1

>可愛さで捕食されるのを躊躇わせている それがそうです。但し相手は最も恐ろしい捕食者である、「同族の成獣」です。 共食いを防ぐのが最大の目的です。

okwave0123
質問者

お礼

なるほど、親からの捕食を防ぐということですか。 サカナは結構親が子を食いますもんね。確かにそういう考え方もありですね。