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キリスト教で13が不吉とされる理由を教えてください!!
13という数字に不吉なイメージが与えられたのは何故、いつの時代、誰によって、何をきっかけとしてだったのでしょうか。また、キリスト教以外でも13という数字が持つ意味をご存知の方教えていただけないでしょうか。地球が太陽を一周する間に月が地球を周回するのは13回ですよね。 とても気になるので教えてください☆
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最近の研究では、キリスト教における影響という通説が疑われつつあります。 たとえば、キリスト教の影響が強いはずのエチオピア・トルコなどの古いキリスト教国では「13」を不吉としないケースが多々あるからです。 (エチオピア・トルコは古いキリスト教が現存する数少ない世界です) あくまでも最近の有力な仮説としては、インド・ヨーロッパ語族における数字・計量表記の12進法から原因が見出せそうです。 12進法は世界標準では時間で採用されていますが、古代の計量単位では12進法がしばしば利用されます。 現存する12進法単位としては英米で残存するものが多いようで、一例としては ダース=12 グロス=12x12=144 グレートグロス =1728 スモールグロス =120 英国通貨(旧法含む) 1 シリング=12 ペンス 1 フィートは=12 インチ、 1 トロイポンド= 12 トロイオンス つまり12という数字が重要で、その次である”13”を忌み嫌ったということです。この12を基調とする慣習はゲルマン民族を筆頭に多くの西方民族で確認できます。 たとえば、北欧ゲルマン神話のトリックスター『ロキ』は13番目の訪問者として忌み嫌われています。 他にも自然崇拝においても13という数字が忌諱されるケースがあります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13という数字に関しては、むしろ”吉”数と考えることも仏教文化においてはありますし、ネイティブアメリカン・ラテンアメリカ諸国では13が嫌悪されているわけでもありません。 ”マヤ13神”は大変有名ですし、 ギリシャ星座も古来は、13番目の黄道星座”ヘビ使い座”を無視したとも確認できません。 星座に関しては、占星術が意図的に”へび使い座”を無視した可能性も指摘されています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 地球の公転周期と月の公転周期の関係は私も考察に入れたこともありますが、 月齢信仰のある地域では、13が吉兆とされるケースがある事実はあります。(日本は月齢信仰が薄かったようですが、月詠命はいらっしゃります) これも極めて私的な仮説ですが、 西方では月齢信仰が極めて少数派で、排斥された歴史が古くから確認できます。(いわゆる「魔女狩り」の対象として13が利用されたケースもあるようです) 月齢信仰を忌諱するがゆえに、それを象徴する「13」も奇異された可能性は高いかもしれません。 極論すれば、「13」を吉兆する社会習俗を排斥した西方の人々の名残が今の”13”忌み数字になっているのかもしれません。 様々な因子から導き出せそうな話ですが、ユダ「13」の話はそれこそ歴史的に新しい動機付けであることは確実に言えそうです。 参考程度かつ仮説に過ぎません・・詳しくは要請があれば解説します。
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- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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歴史学のコーナーですね。民俗、習俗的信仰としては、皆さんのご回答の通りで、全てが相克するものではないと存じます。 それぞれがそれぞれの場面でその通りだと、興味を以って拝読しました。 民俗は、いろいろなものを習合し、取り入れていますね。 時に根拠のあるものもあり、根拠ややり方が変改されてきているものもあります。 そしてその変改が広く、長く行われ、多くの人の生活と心に根をはると、それは有効で、根拠のある正しいものになっていきます。 よく謂われる事は、聖なる事項は同時に忌みされ、不吉とされるということであります。 13などはそういう事にことに入ります。五と十は人間など、そして五芒などのような構造の数とされ、十二は天の運行の数とされてきています。 十三はオッズ(odd)、入らないというもの。創造を出ているもの、聖なるものという観念の数で、十二弟子の外、十二ヶ月のそと、イエス・キリストであり、その成就でありますので、聖であり不吉であります。 聖は俗としては抹殺するという原則があります。 生贄、暗殺などがあるのもその方向であるという理解をする民俗学理です。聖と俗の相克は有史以前からのものとされています。 結論をいえば、皆さんのご回答の形で現れ、見えているように、十三や月~金(五要素)の最後は聖であり、不吉を意味するものと暗黙の理解が、人の中にあるのでしょう。 それは日常、普通の事を出ている、異常性を暗示するものでありましょう。 ピタゴラスのようにではありませんが、私も多少数の原則性観念に関心を寄せてきたので、思いつきを投稿し、皆さんのお教えを待ちします。
お礼
お詳しいご回答、本当にありがとうございます。 13、、規範を出ているもの、ですね。 教えていただきありがとうございます!!
ユダヤ暦で「ニサン」という月があります。 現在で言えば3月4月頃に相当します。 ニサンの13日にイエスは刑柱に掛けられました。 ニサンの14日にイエス・キリストは亡くなりました。 春分から数えて最初の満月の日に相当します。 曜日については,「安息日」を基準にして考えています。 現在の殆んどのキリスト教では日曜日を安息日としています。 聖書の記述から,イエスの処刑当時の安息日を知り,ニサンの13日を金曜日としたものと思われます。 勿論,間違っていますが・・・ ということで,近代に至るまで「13」は不吉な数字でもなんでもなかったのです。 ましてや「金曜日」という概念はありませんでした。
お礼
ご回答ありがとうございます! 春分から数えて最初の満月の日、だったんですね。すごく勉強になります。 近代に至るまで「13」は不吉な数字でもなんでもなかったのです。 ましてや「金曜日」という概念はありませんでした、、、そうだったんですね。。
はっきりした理由は解っていません。 いつごろからという事もはっきりとは分かっていません。 広く言われるようになったのは(文書で言及されるようになったのは)近代以降です。 また、キリスト教圏すべてで13日の金曜日が不吉とされているわけでもありません。 処刑の日が13日の金曜日、ユダが13番目の弟子などは俗説です。 聖書に処刑の日を特定できる記述はありません。 また、ユダが「12人の弟子の一人」であるとはっきり書かれていますから、13番目の弟子という説は成り立ちません。 ユダが抜けて替わりが入ったという記述もありません。 聖書の記述と矛盾しない範囲で考えれば、キリスト+12弟子での最後の晩餐に由来するとの説ですが、どうやら後付けのようです。 Wikiでは北欧神話起源を紹介しています。可能性のある説ですが、確定しているわけではありません。 ただ、英語圏のキリスト教徒の人たちの中にも、13日の金曜日がキリストの処刑された日だと思っている人は少なからずいます。 その意味では”現在の”キリスト教徒の一部の人が「13日の金曜日」を不吉とするのは「キリストが処刑された日だから」と考えるのは、そもそもの由来や起源はともかくとして、あながち間違ってはいないと言えるかもしれません。 日本人の一部の人が「お盆には御先祖様の霊が帰って来られる」と信じている事に、仏教教典にそのような話は載っていないと指摘するのは野暮だというのに似ていますね。 代々そう信じてきたから信じているでいいのではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます! 聖書に処刑の日を特定できる記述、なかったんですか~?! 何億人もの人が信じていますよね?わたし椅子から転げ落ちそうです 笑 ますますなぜ13という数字がそう信じるのに選ばれたのかが気になります。 本当にたくさんのこと教えていただいてありがとうございました! すごーーーく勉強になりました☆☆
- oika1964
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おはようございます。 キリスト教、及びキリスト教圏では 「キリスト」が処刑されたのが、13日の金曜日だったという事で 不吉(嫌われている)だとされている筈だと思います。 ようは「信仰心の強さ」が、社会一般に浸透しているという事だと思います。 現実に13階以上のビルであっても、13階だけが存在しない建物(ビル)は たくさん有りますからね? 参考に成れば幸いです。
お礼
ご回答ありがとうございます!確かに信仰心の強さ、ですよね。 13階だけが存在しない建物があるの知りませんでした。 本当に勉強させていただいてありがとうございます!
- zorro
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お礼
教えていただきありがとうございます!
お礼
本っ当に詳しいご回答をありがとうございます。本の大事なところを読み聞かせていただいているようです笑。わたしには未知の事ばかりで読んでいてドキドキしました。グレートグロス等ぜんぜん知りませんでした。12進法は調和がある感じですが確かに13は?ですよね。わたしには好きな数字なのですが。。 すごくためになりました。本当にありがとうございました!!