>僕の答えは29870になってしまうのですが、答えは30000になっています。
この違いは、(有効数値を意識した)四捨五入によるものです。
29870の、3桁目の8を四捨五入した結果、
3.0・10^4という数値に丸められたのです。
物理に限らず自然科学では、測定数値には誤差が含まれているということが暗黙の前提になっています。多くの数値を、1/3 や 1/6 などの分数でなく、わざわざ 0.33 とか 0.166 などという小数で表現するのも"有効数値"を考慮した結果なのです。
本問のように、与えられた数値が
公転周期 365日(有効数値3桁)
質量 6.0・10^24(有効数値は6.0の部分に着目して2桁)
地球太陽間距離 1.5・10^22(これも、1.5が2桁なので有効数値は2桁)
となって、有効数値が最も小さいのは2桁です。
このような数値を使って掛け算や割り算をした結果は、(有効数値の桁数がもっとも小さい)2桁までしか信頼できないのです。ですから 29870 と5桁並んだ数値の左から3桁目以下には誤差が含まれているので、3桁目の8は四捨五入してしまうべきなのです。
(もちろん、8より小さい桁の数はすべて誤差のある数値ですから特定の7とか0とか書いて区別しても全く無意味です。)
3桁目の8を四捨五入するということは、”答”としてふさわしい数値は
29500.0000… ~ 30499.99… の範囲にあるどれかだ、ということです。ずいぶん幅があるように見えますが、これ以上の精度は保証されないのです。
さて、「 29500.0000… ~ 30499.99… の範囲にあるどれか」ということを簡潔に表現する方法は無いでしょうか? 有ります! それは指数形式で表す方法です。
3.0・10^4
これでオッケーです。29500.0000… ~ 30499.99…のどれでも3桁目を四捨五入すれば、どれも 3.0・10^4 となりますし、3.0・10^4 は最小 29800.0000…、最大 30499.99… ですから、保証された精度の数値のどれもが、この表現に含まれています。
補足
僕の答えは29870になってしまうのですが、答えは30000になっています。 電卓で何回やっても変わらないのですが・・・