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古今著聞集の「能は歌詠み」について

古今著聞集の「能は歌詠み」の部分で 「汝は歌詠みな。」とありければ、かしこまりて、御格子を下ろしさして候ふに..... とあるのですが、この『御格子を下ろしさして候ふに』ってどういう意味ですか? そして『下ろしさして』って文法的に区切るとどういう風になりますか?さしてがいまいち分かりません。 どなたかよろしくお願いします

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回答No.3

http://ashi-t.at.webry.info/200804/article_2.html http://kokugonobenkyou.net/kobun/2009/02/post-2.html では、「下ろしさして」を「御格子を下ろすのを途中でやめて」と訳していますね。  『古今著聞集〈下〉』(新潮日本古典集成)でも「おろしかけたままでいると」です。 「さす」には、下記URLにあるような「さす」もあります。現代語でも「飲み『さし』のコーヒー」などと使うことがあります。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%95%E3%81%99&dtype=0&stype=0&dname=0na&pagenum=11&index=08551107333600  新入りの警備員が、呼び出しがあったがいつもの担当者も他の人もいないので、社長室に行って窓の戸締まりをしていると、社長が話しかけてきたっていう感じの場面です。    この社長、新入社員の履歴書には全部目を通しているらしく、また「詩歌・管絃(琵琶・笙)・書に秀で」(Wikipedia)た多芸の人でもあったので、同好の士という感じで、この社員の特技を記憶していたんでしょうね。  普段接していない社長からの直々の言葉です。「かしこまりて~候ふに」とあるので、作業を続けたまま話をするのは失礼なことだと考え、「古典集成」等の訳のように、作業を途中で中断して、居住まいを正して社長の次の言葉を待ったと考えるのが適していると私も考えます。

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  • fumkum
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回答No.2

おはようございます。 古今著聞集の「能は歌詠み」の『御格子を下ろしさして候ふに』の部分は難しい部分ですね。特に「さす」が思い浮かばない言葉です。学生時代に私も悩みました。 さて、訳すと『御格子を下ろし、(鍵を)さして、(大臣のそばに)参上すると』ほどの訳になります。「さす」は、「鎖す」と書き、「鍵をかける」「門や戸を閉める」の意味を持つ四段動詞です。ですから、『御格子を下ろし、(御格子を)閉めて』と訳する考えもあります。文法的には、「下ろし(四段動詞の連用形)+さし(四段動詞の連用形)+て(接続助詞)」です。 以上、参考程度に。

  • kzsIV
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回答No.1

引用が短くて、状況が判断できませんが…… 部屋とひさし廊下の間の戸は、上半分は格子がぶら下がっています、下半分は板状で、敷居の溝に立て込んであります。戸を開けるときは上半分の格子は廊下側に回転させて水平にして、ひさしにある吊り具にひっかけ、下半分の戸板は、溝からはずして廊下の隅に立てかけておきます。戸を閉めるときは、上に引っ掛けてある「格子をおろし」て、どけてあった戸板をもってきて溝に「さし」こんで、立てます。 貴人が部屋の中にいて、廊下に控えていた人が、貴人に何かを問われて、戸を差し込めて、部屋の中で控えている、…… なにやら密命でもあるのでしょうか。